宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by NIT, Kagoshima College  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:31)
今日、C6.7の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/28 08:05 C5.5
03:23 C6.7
11/27 17:06 C3.4
11/26 21:52 C2.7
16:38 C3.6

黒点 11/28 (NOAA)
磁場 フレア
3489 2 α ---
3490 4 β C4
3492 4 β C2
3493 3 α ---
3494 1 α ---
3499 12 βγ ---
3500 12 βγ C7
3501 1 α ---
3502 7 β C3
3503 1 α ---
3504 2 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:25 465 -0.3
-2 h 467 +0.0
-4 h 473 -0.4
-6 h 461 -1.3
-8 h 470 -2.3
-10 h 446 -0.4
-12 h 458 -2.5

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -21 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -21 -/ -
-6 h -26 -/ -
-8 h -23 -/ -
-10 h -28 -/ -
-12 h -29 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^1
11/28 0.3 3x10^2
11/27 0.3 2x10^2
11/26 0.3 1x10^2
11/25 0.3 2x10^3
11/24 0.3 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/11/23 13:31 太陽の活動が続いています。太陽風は高速です。
2023/11/24 14:23 太陽はフレアが続いています。太陽風は低速になり、磁気圏は穏やかです。
2023/11/25 13:20 太陽風はやや高速になっています。磁気圏の活動もやや強まっています。
2023/11/26 13:17 太陽風の急な強まりが到来して、磁気圏の活動が強まりました。
2023/11/27 13:14 太陽風の速度の高まりは終わりに近付いています。磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2023/11/28 12:31 更新
CMEが連続して発生し、太陽風の乱れが到来する可能性があります。

担当 篠原

太陽で活動が連続しています。

1つめは、昨日の昼、27日14時(世界時27日5時)に、
南西側(右下)でフィラメント噴出が発生しました。
SDO衛星SUVI304の動画を掲載します。

薄暗い筋として見えるダークフィラメントが、
右下に向かって飛び出しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3では、
CME(コロナ質量放出)が観測されています。

NOAA/SWPCの太陽風予報によると、
このCMEによる太陽風の乱れが
明後日の午後、30日15時(世界時30日6時)頃に
到来する可能性があるとのことです。

そして、今日未明、28日3時半(世界時27日18時半)に、
中心部北側でC3.8の小規模フレアが発生し、
今朝、28日8時世界時27日23時)には
北東(左上)の3503黒点群で
C5.5の小規模フレアが発生しています。

SDO衛星AIA193による2つのフレアの動画と、
GOES衛星SUVI 304によるC5.5のフレアの動画を掲載します。
コロナが大きく動く様子が見えています。

SOHO衛星LASCO C2では、
左下に向かう淡いCMEと左上に向かうCMEが見えています。
噴出の発生場所を考えると、
これらの噴出による太陽風の乱れも
地球にやって来る可能性がありそうです。
その場合、最初のCMEに続く様に12月1日頃の到来でしょうか。
NOAA/SWPCの今後の予報に注目してください。

太陽では、C3.8とほぼ同時の28日3時半(世界時27日18時半)に
中心部南側の3500群でC6.7の小規模フレアが発生しています。
X線の強度はこちらの方が大きいのですが、
コロナの動く様子を見ると、CMEの原因はC3.8の様に思います。


太陽風は、450km/秒前後と平均的な速度になっています。
磁場強度も4〜5nTと平均的な状態です。

磁場の南北成分は細かく南北に変化しています。
磁気圏は概ね静穏で、
AE指数は基本的には変化が小さく、
時々、強まる変化が発生しています。



太陽の南西側で発生したフィラメント噴出。
(c) SDO衛星AIA304、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右下に飛び出すCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽風の乱れは、30日15時(世界時30日6時)頃に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC


太陽の北東側で発生したC3.8とC5.5の小規模フレア。
(c) SDO衛星AIA193 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


C5.5の小規模フレアに伴ってコロナの大きい噴出が見えています。
(c) GOES衛星SUVI 304 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


CMEが、左下寄りと左上寄りに発生しています。
(c) SOHO衛星LASCO C2 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。