宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/ 8/ 5 13:11 更新 太陽風は平均的な状態です。7月の黒点相対数は 91.4 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、7月の黒点相対数は 91.4 と発表されました。 5月の96.5から、6月は70.5と下がっていたのですが、 今回は90台に戻っています。 このところ、黒点の少ない日が続いていますが、 2枚目の動画を見ると、7月の中頃は黒点が多くなっていて、 7月10日から21日にかけて、 黒点相対数は100を超えていました(最大は16日の152)。 この高まりが、月平均値を高めたと言えそうです。 また、1枚目の図を見ると、黒点相対数は上下に変動しながらも、 極大に向かって高まる流れの中にあります。 前の周期の立ち上がり(2009年以降)を見ると、 始まって3年目の2012年に前半のピークを迎えています。 今期も2023年に同じタイミングを迎えますが、 これから、月平均値が100を超える様になっていくのでしょうか。 長期的な視点で注目してください。 今日の太陽は、X線グラフに目立つ変化はなく、 穏やかな状態です。 X線の全体の強度は次第に上がっていて、 これは、GOES衛星SUVI 195の南東(左下)や北東(左上)から 活動的な領域が近付いている影響の様です。 どの様な領域が現れるでしょうか。 現在、SDO衛星の画像の更新が停止しているため、 可視光写真は掲載していません。 太陽風は、速度が400km/秒まで下がり、 平均的な速度に戻っています。 磁場強度は、6nTと平均的な状態です。 磁場の南北成分は、グラフの後半で、 磁場強度の一時的な強まりとともに、 -7nTと南向きにやや強まる変化が発生しています。 AE指数では、この頃に700nTの中規模の変化が発生しています。 グラフの最後では、磁場は北向きに切り替わっているので、 磁気圏活動の高まりは一時的なもので終わりそうです。 GOES衛星SUVI 195の太陽コロナ写真では、 中心部の東寄り(左寄り)に、コロナホールが見えています。 この領域の影響は3〜4日後くらいでしょうか。 それまでは、太陽風は穏やかな状態が続きそうです。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 7月の太陽黒点の推移。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース GOES衛星SUVI 195による太陽コロナの様子。 (c) GOES (NOAA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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