宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by NIT, Kagoshima College  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:17)
今日、C9.1の小規模フレアが発生しました。
また、M2.0の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/17 10:31 C3.8
05:31 C9.1
03:38 C2.9
2/16 19:18 C9.0
17:07 C3.9
15:37 C3.4
14:05 C2.6
09:20 M1.1
06:08 M1.0
04:49 C3.4
04:27 C2.5
00:27 C3.7
2/15 22:26 C4.1
19:05 C3.6
18:07 C7.1
17:42 C3.2
15:21 M1.3
14:16 M2.0
13:37 M1.1
13:13 C5.1
11:54 C7.3
11:18 C8.1
10:20 C5.6
06:15 C8.9

黒点  2/17 (NOAA)
磁場 フレア
3216 1 α C9
3217 3 α C3
3219 3 α ---
3220 2 α C6
3225 3 β ---
3226 17 β C7
3229 2 β M1

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:04 507 -0.1
-2 h 495 -0.1
-4 h 481 +2.3
-6 h 474 +3.8
-8 h 484 +5.7
-10 h 473 +3.1
-12 h 435 +5.7

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -34 -/ -
-2 h -20 -/ -
-4 h -25 -/ -
-6 h -31 -/ -
-8 h -38 -/ -
-10 h -42 -/ -
-12 h -50 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 4x10^1
2/17 0.6 2x10^2
2/16 0.4 1x10^2
2/15 0.4 4x10^3
2/14 0.6 5x10^3
2/13 0.6 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Canada (CSA)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 2/12 11:24 X1.1の大規模フレアが発生しました。Mフレアの発生も続いています。
2023/ 2/13 12:39 太陽風は平均的な速度に下がっています。磁気圏は穏やかです。
2023/ 2/14 12:54 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
2023/ 2/15 12:59 太陽風は低速ですが、磁気圏は少し活動的です。
2023/ 2/16 14:03 太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が活発になりました。この後も変化が見られそうです。
最新のニュース

2023/ 2/17 13:17 更新
太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が活発になりました。現在は穏やかです。

担当 篠原

昨日のニュース以降、太陽風の磁場強度は20nTに強まり、
南北成分は、ゆっくりと波打ちながら、
-17nTくらいまで南向きに強まる変化が
深夜にかけて続きました。
27日周期の図で太陽風磁場のグラフを見ると、
今回の磁場変化の大きさを実感できます。

この影響で磁気圏の活動が強まり、
AE指数は、800〜1200nTの中規模から大規模の変化が
4〜5時間間隔くらいで3回発生しています。

この間、太陽風の速度は、
370km/秒から450km/秒へゆっくり上がっていますが、
平均的な速さに留まっていました。

16日23時(世界時16日14時)以降、
磁場強度は少し下がって10〜15nTで推移するようになりますが、
強まった状態は続いています。
また、磁場の南北成分は北向きに切り替わり、
+5nT前後で推移する様になりました。

すると、磁気圏の活動は穏やかになって、
AE指数は、グラフの途中から変化が見られなくなりました。

太陽風の速度はゆっくりと上昇が続き、
グラフの最後で500km/秒と高速の状態に達しています。
一方、磁場強度は最後で6nTに下がり、
平均的な状態に戻っています。

27日周期の図を見ると、
前周期の1月20〜21日に見られた速度の高まりが、
回帰してきた様です。
初めの磁場の強まりや南北の大きい変化などは、
CME(コロナ質量放出)による乱れが重なったためかもしれません。

前周期の変化を参照すると、
この後はしばらく高速の太陽風が続く可能性があります。


太陽は、昨夜、16日19時半(世界時16日10時半)に、
北西(右上)の3216黒点群でC9.0、
そして、今朝、17日5時半(世界時16日20時半)に、
北東の端(左上)の3229黒点群で
C9.1の小規模フレアが発生しています。

X線グラフを見ると、
強度の変化が長い時間続くタイプのフレアで、
それぞれ右上と左上に向かってCMEが飛び出しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。
どちらも淡く、横向きに広がっている様なので、
地球への影響はなさそうです。



3216黒点群で発生したC9.0の小規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右上に向かって飛び出すCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


3229黒点群で発生したC9.1の小規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の左上に向かって飛び出すCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。