宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by NIT, Kagoshima College  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:55)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 3 --- ---
6/ 2 --- ---
6/ 1 --- ---

黒点  6/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
3023 2 α ---
3024 1 α ---
3026 13 β ---
3027 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:45 339 -1.5
-2 h 352 -1.6
-4 h 354 -2.5
-6 h 356 -3.5
-8 h 361 -2.7
-10 h 348 -2.4
-12 h 353 +1.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -12 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -10 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -7 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.4 7x10^3
6/ 3 0.5 2x10^4
6/ 2 0.6 2x10^4
6/ 1 1.1 2x10^4
5/31 0.6 1x10^4
5/30 0.6 6x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Canada (CSA)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 5/29 12:52 太陽風の速度は下がり始めています。太陽の向こう側でCMEが発生しています。
2022/ 5/30 12:29 太陽風は再び高速になっています。磁気圏の活動も高まっています。
2022/ 5/31 12:51 太陽風は高速の状態が続いています。太陽は穏やかです。
2022/ 6/ 1 14:28 高速の太陽風が続いています。フィラメント噴出が発生しました。
2022/ 6/ 2 13:26 太陽風の速度は下がり、やや低速になっています。磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2022/ 6/ 3 13:55 更新
太陽の南西側でフィラメント噴出が発生しました。太陽風は低速です。

担当 篠原

昨日、2日14時(世界時2日5時)頃に、
太陽の南西側(右下)で、フィラメント噴出が発生しました。
SDO衛星AIA304の動画を掲載します。

噴出したダークフィラメントは、
昨日のニュースの頃に不安定な動きが見えたので、
個人的に注目していたのですが、
その直後に噴出していました。

SOHO衛星LASCO C2、C3では、
太陽の右側に飛び出すCME(コロナ質量放出)が観測されています。
斜め方向ですが、弱い太陽風の乱れが到来するかもしれません。
磁場の強まりがやって来て、南向きに変化すると、
磁気圏の活動を強める可能性があります。
到来まで4〜5日程度と考えると、6〜7日頃でしょうか。

また、ほぼ同じ時刻に、
太陽の東端(左端)の少し向こう側でも爆発現象が発生していて、
X線グラフでは、C1.2の小規模フレアとして観測されています。
この活動により、LASCO C2、C3では、
CMEが太陽の左に向かって飛び出す様子も見えています。

太陽では、この他に目立つ活動はなく、
X線グラフは小さい変化しか起きていません。


太陽風は、速度が350km/秒へ下がり、
更に低速になっています。
磁場強度は、3〜4nTとやや弱い状態です。

磁場の南北成分は、弱い南寄りになっていますが、
速度が下がっているので、磁気圏は基本的に穏やかで、
AE指数は小さい変化に留まっています。

SDO衛星AIA193では、コロナホールは見られず、
低速の太陽風はしばらく続きそうです。



放射線帯の高エネルギー電子は、
高まった状態が続いています。
この後、ゆっくりと減少していくでしょう。




太陽の南西側で発生したフィラメント噴出。SDO衛星AIA304。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右側へ飛び出すCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子 ( 2 MeV 以上 ) の変化
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。