宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:46)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/24 --- ---
3/23 --- ---
3/22 --- ---

黒点  3/24 (NOAA)
磁場 フレア
2643 2 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:34 559 +5.0
-2 h 591 +2.6
-4 h 624 +2.2
-6 h 671 +7.9
-8 h 665 +6.6
-10 h 647 +5.1
-12 h 627 +2.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^4
3/24 0.5 4x10^4
3/23 0.4 2x10^4
3/22 0.4 3x10^2
3/21 0.4 8x10^2
3/20 0.5 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 3/19 07:44 太陽風の速度は300km/秒に下がっています。太陽は無黒点です。
2017/ 3/20 13:58 低速の太陽風が続き、磁気圏も静穏です。フィンランドのオーロラをどうぞ。
2017/ 3/21 11:30 太陽風磁場が強まり、高速風の到来が近付いているようです。
2017/ 3/22 14:10 高速太陽風が到来し、速度は600〜650km/秒に高まっています。
2017/ 3/23 13:55 太陽風は700km/秒に高まり、磁気圏の活動も強まっています。フィンランドのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2017/ 3/24 13:46 更新
太陽風の速度は、550km/秒へ下がり始めています。フィンランドのオーロラ写真をどうぞ。

担当 篠原

昨日に続き、谷口直樹さんよりいただいた、
フィンランドのオーロラ写真を紹介します。

今日の写真は、2月28日の撮影で、
太陽風の速度は400km/秒と平均的な状態でしたが、
磁場が弱い南向きに振れて、
AE指数は500nTの中規模の変化が発生していました。

谷口さんは、天気予報の様子から、
ロバニエミから300kmほど北上してサーリセルカで観測を行ったそうで、
雲ひとつない空の下で、強いオーロラを見ることができたそうです。
この日は、暗くなると同時にオーロラを見つけられ、
日付が変わっても強弱の変化を繰り返していたそうです。

2枚目の写真のネリム村は、ロシアとの国境近くとのことで、
地図で調べるとフィンランドの北端近くです。
宇宙の天気と地上の天気を見比べながら
観測場所を探して極北の大地を駆け回るというのは
とてもダイナミックですね。
素敵なオーロラの写真をありがとうございます。



太陽風は、昨夜にかけて一旦550km/秒に速度を下げましたが、
今日に入ると再び速度が上昇して、
今朝早くには700km/秒に達しました。
しかし、速度の高まりは一時的な変化だったようで、
現在は550km/秒まで下がっています。
高速の状態は続いていますが、
高速風の領域は終わりに近づいているようです。

太陽風の磁場強度は、今日未明の速度変化と並行して、
10nT近くまで高まりました。
現在は、5〜8nT付近で小幅の変化をしています。

磁場の南北成分は、北寄りに傾向が変わっています。
このため、磁気圏の活動は次第に規模が小さくなり、
AE指数の変化は、500nTから300nTへ弱まり、
この半日ほどはほとんど変化が起きていません。

このまま高速風が終わるとすると、
磁気圏の活動もしばらく穏やかな状態になりそうです。
一方、SDO衛星AIA193の写真では、
次のコロナホールが太陽の中心線に達しつつあり、
3〜4日後くらいから次の高速風が始まりそうです。

27日周期の図の前周期の3月1日に始まった高速風の回帰で、
グラフでは、3月28日が対応しますが、
今回は1日程度到来が早まるかもしれません。


太陽は、2643黒点群が小さく見えるだけで、
X線グラフは変化がなく、とても穏やかです。


今回の高速太陽風の影響で、
放射線帯の高エネルギー電子が増加して、
GOES13(赤)、GOES15(青)の両方で、10,000を超えています。



フィンランド・サーリセルカ、カウニスパーの丘で、現地2月28日21時(世界時28日19時)に撮影されたオーロラ。
(c) 谷口直樹氏


フィンランド・サーリセルカ北方のネリム村で、現地2月28日23時(世界時28日21時)に撮影されたオーロラ。
(c) 谷口直樹氏


世界時3月23日のAE指数速報値。
(c) 京都大学WDC


世界時3月24日のAE指数速報値。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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