宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/20 --- ---
8/19 --- ---
8/18 --- ---

黒点  8/19 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:04 511 -1.0
-2 h 521 -0.2
-4 h 526 +0.9
-6 h 529 -1.0
-8 h 536 +0.1
-10 h 555 -1.7
-12 h 567 +0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -14 3/ 6
-2 h -14 4/ 7
-4 h -16 1/ 8
-6 h -16 1/ 10
-8 h -17 4/ 7
-10 h -14 5/ 7
-12 h -19 8/ 12

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^3
8/20 0.5 7x10^3
8/19 0.5 4x10^3
8/18 0.8 3x10^2
8/17 0.5 2x10^3
8/16 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 8/15 08:53 太陽風は、通常の速度に戻りました(420km/秒)。磁気圏も静穏です。
2008/ 8/16 11:27 太陽風は低速になり(350km/秒)、磁気圏はとても穏やかです。
2008/ 8/17 10:42 340km/秒の低速太陽風が続き、磁気圏も穏やかです。これから高速風がやって来るでしょう。
2008/ 8/18 08:55 穏やかな太陽風が続いています(380km/秒)。高速風の始まりはまだです。
2008/ 8/19 09:06 高速の太陽風がやって来ました。速度は600km/秒に上がり、磁気圏活動も強まっています。
最新のニュース

2008/ 8/20 09:06 更新
太陽風の速度は500km/秒に下がり、高速風は終わりに近づいています。

担当 篠原

昨日のニュースのすぐ後から、太陽風の速度は低下を始めました。
半日ほどで550km/秒を割り、現在は500km/秒近くまで下がっています。
27日周期の図で、前周期の変化と比較してください。
600km/秒台の継続時間がだいぶ短くなり、高速風の山は小ぶりになっています。

太陽風の速度は、引き続きゆっくりと低下し、
今日いっぱいで高速風は終わるかもしれません。


磁気圏のオーロラ活動は、
AE指数で400nT前後の小規模活動ですが、ほとんど連続して発生していました。
昨日から続いていますが、
太陽風の磁場が比較的南寄りの傾向を持っているためでしょう。
しかし、速度が下がって来ていますので、
今後の活動は規模が次第に小さくなっていきます。


今日いっぱいくらいで高速風領域を抜けると、静穏な日がしばらく続きます。
次にやって来る高速風は、9月5日くらいになりそうです。
16日も先ですから、太陽が半周以上することになります。

今日のSTEREOの写真には、コロナホールの姿は見られません。
ですので、これから10日間程度穏やかな太陽風が続くことは確かでしょう。
その後のことは、これから太陽が回転して、
新しいコロナホールが出現していないことを確認する必要があります。


放射線帯高エネルギー電子は、増加が続き、10,000にだいぶ近づいています。
しかし、高速風が終わりつつあるので、今回の増加は、
明日、10,000に達しているかどうかという程度ではないかと思われます。
もうしばらく注意してください。

太陽は、今日も黒点は見られず、30日に渡って無黒点となっています。
SOHOの可視光写真がないので、磁場の写真を掲載します。
黒点に特徴的な、磁場の強い領域は見られません。

太陽は27日くらいで自転していますから、
ぐるっとひとまわり黒点が消えていたことになります
(もちろん、地球の反対側で発生していた可能性はあります)。
23期から24期に移り変わる極小期の底を、
ちょうど今、迎えているのではないでしょうか。



STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。20日6時(世界時19日21時)。
(c) NASA


SOHOによる太陽の磁場写真。黒点にともなう磁場の強まりが見られません。20日1時(世界時19日16時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。