宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:42)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/17 --- ---
8/16 --- ---
8/15 --- ---

黒点  8/17 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:40 362 -1.4
-2 h 347 -0.6
-4 h 344 -3.4
-6 h 328 +0.8
-8 h 319 -0.1
-10 h 321 -0.0
-12 h 347 -1.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -5 -9/ 23
-2 h -3 8/ 6
-4 h -6 7/ 5
-6 h -8 8/ 4
-8 h -8 8/ 3
-10 h -6 10/ 3
-12 h -6 10/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
8/17 0.5 2x10^3
8/16 0.6 2x10^3
8/15 0.6 2x10^3
8/14 0.5 2x10^4
8/13 0.5 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 8/12 08:48 600km/秒の高速太陽風が続いています。太陽風速度は、これから次第に下がって行くでしょう。
2008/ 8/13 08:37 太陽風の速度は、550km/秒へ下がりました。高速風は終わりに向かっています。
2008/ 8/14 08:52 高速太陽風は終わりつつあります(460km/秒)。磁気圏も静穏になっています。
2008/ 8/15 08:53 太陽風は、通常の速度に戻りました(420km/秒)。磁気圏も静穏です。
2008/ 8/16 11:27 太陽風は低速になり(350km/秒)、磁気圏はとても穏やかです。
最新のニュース

2008/ 8/17 10:42 更新
340km/秒の低速太陽風が続き、磁気圏も穏やかです。これから高速風がやって来るでしょう。

担当 篠原

速度320〜360km/秒の低速太陽風が続いています(ACEの図の黄色線)。

速度は、低いままで安定していますが、
プラズマの密度(橙色線)と磁場強度(白線)には、変化が見えています。
密度は、数個/cm^3から、10-20個/cm^3に増え、
磁場強度は、掲載の図の直前までは2nTだったのが、5nTに増え、
更に5-10nTへと強まっています。

磁場強度の変化は、27日周期の図を見ると分かりやすいでしょう。
強まり方は、前周期の7月21日の様子と似ています。
回帰としては、1日変化が早まっています。
そして、前周期同様に、続いて高速風がやってくるでしょう。


現在の磁気圏活動は、概ね静穏です。
磁場強度の強まりを受け、AE指数のグラフの最後に小規模の変動が見えています。
まだ、速度が遅いので、大きな活動には繋がりません。

今後、更に磁場強度が強まり、速度も上がって来ると、
磁気圏は活動的になるでしょう。

今日か明日には高速風が始まると思われます。
前周期を参考にすると、最高速度は600km/秒台。
高速風は3〜4日程度続く可能性があります。


太陽は無黒点が続いているようです(掲載の写真は15日のままです)。
STEREOの写真でも、黒点が現れそうな気配はなく、
現在の極小期における無黒点連続記録は、このまま更新されそうです。

放射線帯高エネルギー電子は、
磁気圏の小さな乱れの影響で、数を減らしています。
次の高速風の到来以降、注目してください。



STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。17日10時(世界時17日1時)。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。