宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:29)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/21 --- ---
11/20 --- ---
11/19 --- ---

黒点 11/21 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:19 616 -2.6
-2 h 571 +0.2
-4 h 540 +0.6
-6 h 449 +0.7
-8 h 479 -4.4
-10 h 481 -4.0
-12 h 483 -3.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -33 -/ -
-2 h -37 -/ -
-4 h -42 -/ -
-6 h -51 -/ -
-8 h -51 -/ -
-10 h -52 -/ -
-12 h -58 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
11/21 0.7 3x10^2
11/20 0.5 3x10^3
11/19 0.6 9x10^2
11/18 0.6 8x10^2
11/17 0.5 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/16 10:19 600km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏活動は小規模です。
2007/11/17 11:06 高速太陽風が終わりに近づいています。速度が500km/秒に下がりました。
2007/11/18 12:05 太陽風は通常の速度に戻りました。明後日まで、静穏に過ぎて行くでしょう。
2007/11/19 12:39 通常の速度で安定した太陽風が続いています。磁気圏はとても静かです。
2007/11/20 12:44 太陽風の磁場強度が大きく強まっています。この後、磁気圏が活動的になるかもしれません。
最新のニュース

2007/11/21 11:29 更新
太陽風磁場が大きく南を向き、磁気圏活動がたいへん強まりました。引き続き、高速太陽風が来ています。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風の磁場は大きく南向きに切り替わりました。
その結果、かなり活発な磁気圏活動が発生しました。

ACE衛星の図を見てください。
太陽風磁場の強度(白線)は、
昨日のニュース以降も更に上昇を続け、20nTに達しました。
南北成分(赤線)は、初めは北方向(プラス)に向いていましたが、
20日14時(世界時20日5時)頃に、南向き(マイナス)へゆっくりと切り替わって行きました。
切り替わった後も、南向きの強度は次第に強まり、
20日18時(世界時20日9時)には-10nTを超えるほどになりました。

この頃から、磁気圏活動が急激に活発化しました。
AE指数を見ると、20日14時(世界時20日5時)頃から700nTの中規模変動が始まり、
20日22時(世界時20日13時)以降は、
1500nTに達するたいへん活発な活動に発達しています。

激しい磁気圏活動は、21日6時(世界時20日21時)くらいまで続き、
以降は500nTくらいの変化に落ち着きました。
ACEを見ると、この頃に、磁場強度が5nTくらいまで弱まっています。
太陽風の磁気変動は、ここで一段落ついた様です。


太陽風の速度を見ると、この磁気変動の間は、
450〜500km/秒と、やや高速という程度でした。
磁気変動の終わり頃から本格的な上昇が始まり、現在は630km/秒に上がっています。
引き続いて、コロナホールによる高速太陽風がやって来たようです。

27日周期の図でも、今回の変動を見て下さい。
太陽風磁場にとても大きなふくらみができています。
赤線の南北成分が北から南に反転する様子もよく分かります。
磁場強度が弱まるとともに、速度が上がり始め、高速太陽風に移行しました。

この高速風は4〜5日程度続きそうです。
オーロラ活動もしばらく活発な状態が続くでしょう。




STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。21日7時(世界時20日22時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。