宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:19)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/16 --- ---
11/15 --- ---
11/14 --- ---

黒点 11/16 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:07 557 +2.1
-2 h 597 +1.6
-4 h 590 -0.9
-6 h 595 -1.4
-8 h 585 +1.1
-10 h 592 +1.4
-12 h 608 +0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -11 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -10 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -11 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^2
11/16 0.5 5x10^2
11/15 0.6 4x10^2
11/14 0.5 1x10^2
11/13 0.6 6x10^2
11/12 0.5 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/11 12:09 太陽風の小さな乱れは終わり、速度は下がり始めています。次のコロナホールが、太陽の中心に達しています。
2007/11/12 12:40 普通の速度、磁場強度の太陽風になっています。磁気圏はとても穏やかです。
2007/11/13 10:47 太陽風の磁場が強まっています。高速風の太陽風が始まるのかもしれません。
2007/11/14 10:39 高速の太陽風がやって来ました。630km/秒に上昇しています。
2007/11/15 11:36 600km/秒台の高速太陽風が続いています。一時的にオーロラが活発化しています。
最新のニュース

2007/11/16 10:19 更新
600km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏活動は小規模です。

担当 篠原

昨日紹介したCMEの続きを、動画にして掲載します。
太陽の西側から比較的ゆっくりとした速度で、コロナのガスが飛び出しています。
煙のリングがゆっくりと宇宙空間に広がっていきます。
太陽(写真中央の白丸)の10倍には広がっていますから、
地球の1000倍の大きさの巨大リングです。


速度の高い太陽風が続いています。
昨日以降も、600km/秒台のかなり高い速度で安定した状態が続いています。
磁場強度も5nTで安定していて、こちらも下がらずに通常レベルを保っています。

今朝になって、速度が550km/秒近くに下がっていますが、
磁場強度がまだ落ちていないので、
まだ簡単には速度低下には向かわないのではないかと思います。
もうしばらく600〜550km/秒くらいの速度を保つのではないでしょうか。

27日周期の図を見て下さい。
前周期は、10月20日までかなり高い速度を保ち、21日から下がり始めています。
このパターンを踏襲すると、速度の低下は明日に入ってからと考えられます。


SOHO EIT284の太陽写真は、最新(左)と27日前(右)を掲載しています。
左の写真を見ると、太陽の中央部やや北寄り(上寄り)は、
淡めのコロナホールになっているようです。
前周期の写真では、その姿は見えていません。
もし、コロナホール的な構造ができてきたと考えると、
高速太陽風はやや速度を下げながらも、更に4日近く続く可能性もあります。

また、東端(左端)から上がって来たコロナホールも次第に良く見えるようになってきました。
位置的には前周期のコロナホールとほとんど同じです。
ただ、規模は縮小しているようです。
27日周期の図で考えると、このコロナホールの影響は、
11月21〜22日くらいにやって来ると思われます。
前回は最高速度が700km/秒に達していましたが、今回はいくらか弱まるのかもしれません。


かなり速度の高い太陽風が続いていますが、磁気圏は比較的穏やかです。
AE指数では、300nTくらいの小規模の変動が見られるだけです。
これは、太陽風磁場の南北成分が、北寄りの傾向を保っているためです。
この傾向が続く限り、今後も磁気圏は比較的穏やかな状態を保つでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、ほとんど変化をしていません。
高速風は続いていますので、引き続き注意をしてください。

太陽は無黒点で、とても穏やかです。




SOHO LASCO C3カメラによる、11月15日のCME(太陽ガスの放出現象)。太陽から西に向かって飛び出しています。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

11/15 07:06 UT

10/19 07:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。