宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/17 --- ---
11/16 --- ---
11/15 --- ---

黒点 11/17 (NOAA)
磁場 フレア
0974 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:02 504 +1.6
-2 h 517 -0.2
-4 h 550 -2.8
-6 h 539 +0.8
-8 h 537 +0.9
-10 h 556 +1.0
-12 h 568 -1.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -16 -/ -
-2 h -20 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -13 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^2
11/17 0.4 7x10^2
11/16 0.5 5x10^2
11/15 0.6 4x10^2
11/14 0.5 1x10^2
11/13 0.6 6x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/12 12:40 普通の速度、磁場強度の太陽風になっています。磁気圏はとても穏やかです。
2007/11/13 10:47 太陽風の磁場が強まっています。高速風の太陽風が始まるのかもしれません。
2007/11/14 10:39 高速の太陽風がやって来ました。630km/秒に上昇しています。
2007/11/15 11:36 600km/秒台の高速太陽風が続いています。一時的にオーロラが活発化しています。
2007/11/16 10:19 600km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏活動は小規模です。
最新のニュース

2007/11/17 11:06 更新
高速太陽風が終わりに近づいています。速度が500km/秒に下がりました。

担当 篠原

高速の太陽風が続いていますが、速度はゆっくりと下がり始めています。
昨日いっぱいは550km/秒を保っていたのですが、
今日に入って少し下がり、現在は500km/秒です。
一方、磁場強度は4nT程度を保っています。
今回は、磁場強度がそれほど弱らないまま、速度の低下を迎えています。

磁気圏のオーロラ活動は、依然小規模のままです。
AE指数では200〜300nTの変動が見える程度です。
ACEの磁場南北成分を見ると、多少南向きにも振れる様になってきたのですが、
振幅が小さいことや、速度が既に下がり始めていたことなどが影響したのでしょう。
この後、速度が更に下がると、磁気圏も更に穏やかになります。

と書いていたところで、AE指数の図の最後に500nTの山が現れました。
ACEを見ると、-3nTくらいの南向きが2時間程度続いていた時間帯です。
これくらいの南向きになれば、磁気圏もしっかりと反応する様です。


前周期は、引き続きゆっくりと速度が下がり、400km/秒台が4日間ほど続きました。
そして、次の高速風を迎えています。
今回は、昨日書いた様に、淡いコロナホールが新しく見える様になっていて、
その影響がしばらく残るかもしれません。
太陽風の速度がどこまで下がるか、注目したいところです。

そして、SOHO EIT284で、次のコロナホールが太陽の中心線に達しています。
タイミングは前周期とほぼ同じで、速度の上昇は21〜22日になると思われます。


放射線帯の高エネルギー電子は、ほとんど変化が見られません。
高速風は終わりに近づいていますので、これから上昇することはありません。

太陽の中心やや上に、新しい黒点群が出現しました。
974黒点群と番号が付けられています。
規模は小さく、X線のグラフは穏やかです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。