宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/10/10 06:45 太陽風の速度は低下し、磁気圏は静穏です。今後、コロナホールによる高速風が来ます。
2004/10/11 06:53 コロナホールの影響で太陽風速度が420km/秒にやや上昇しています。磁気圏は静穏です。
2004/10/12 10:50 オーロラ活動がやや活発になっています。もうしばらくこの状況が続くでしょう。
2004/10/13 12:01 太陽風磁場の南向きが強まって、オーロラ活動が活発になっています。しばらく注意が必要です。
2004/10/14 11:19 オーロラが活発に活動しています。太陽風の速度は500km/秒に上昇しています。
最新のニュース

2004/10/15 11:50 更新
オーロラの活動は落ち着きつつあります。太陽風の速度は500km/秒が続いています。

担当 篠原

昨日は一日オーロラがとても活発な状態が続きました。
太陽風の速度は500〜550km/秒と高速状態が続きました。
磁場は強度が5nT程度に弱まって来たものの、
-4nT程度の安定した南向き成分が含まれていたため、オーロラが活動を強めていました。
AE指数を見ると、500〜1000nTの活発なオーロラ活動が続き、
最大では1500nTに達しています。

15日1時(世界時14日16時)頃から太陽風磁場の傾向が変わり、
南向き成分が弱まって来ました。
これに伴ってオーロラ活動も500nT以下のレベルに落ち着いて来た様です。
太陽風の速度は500km/秒のレベルが続いていますが、磁気圏の活動度は低下しています。

太陽風の磁場強度が弱まって来ているので、
太陽風の高速状態もこれから2〜3日かけて次第に下がって行くと思われます。

一方、放射線帯の高エネルギー電子の密度が急激に増加しています。
GOES衛星の観測値では、GOES10で既に警戒値と言われる10の4乗の線を越えています。
今後更に増加すると予想されます。
衛星運用などで障害が発生する可能性が高まって来ますので、ご注意ください。

太陽面では682黒点群が小規模の活動を続けています。
Cクラスの小規模フレアに対する注意が必要な程度でしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。