宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/10/ 8 06:35 太陽風の速度はとても遅くなっています。磁気圏は静かです。フレア活動も穏やかです。
2004/10/ 9 11:01 太陽風磁場のセクター境界を越え、磁場強度・速度に変化が現れています。磁気圏は静穏です。
2004/10/10 06:45 太陽風の速度は低下し、磁気圏は静穏です。今後、コロナホールによる高速風が来ます。
2004/10/11 06:53 コロナホールの影響で太陽風速度が420km/秒にやや上昇しています。磁気圏は静穏です。
2004/10/12 10:50 オーロラ活動がやや活発になっています。もうしばらくこの状況が続くでしょう。
最新のニュース

2004/10/13 12:01 更新
太陽風磁場の南向きが強まって、オーロラ活動が活発になっています。しばらく注意が必要です。

担当 篠原

ACE衛星の太陽風の観測によると、
13日5時(世界時12日20時)頃から太陽風の磁場が急に大きく南を向く様になりました。
その後-5nT程度の南向きが約7時間続いています。
この間、オーロラ活動が活発になり、AE指数が700〜800nTの変化を示しています。

同時に太陽風磁場の強度が強まっていて、10nTを越えるほどになっています。
南北成分は一旦北を向いたのですが、現在は再び南寄りに戻り、-10nTと強い南向きになっています。
太陽風の速度は低下の傾向にあり、現在は380km/秒にまで下がっていますが、
太陽風磁場が大きく南を向いている間はオーロラ活動が活発な状態が続くと予想されます。
ただし、速度が遅くなって来ていますので、大規模な擾乱に発達する事はないでしょう。

SOHO EIT284カメラの太陽画像では、太陽面右下のコロナホールが過ぎ去りつつあるのが分かります。
ここからの高速太陽風(420km/秒程度でしたが)の影響もそろそろ終わるでしょう。
太陽風速度は更に低下して行くと思われます。

太陽面は昨日同様ほとんど何も見えていません。
X線のレベルも低く、フレア活動はたいへん穏やかです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。