宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/10/ 9 11:01 太陽風磁場のセクター境界を越え、磁場強度・速度に変化が現れています。磁気圏は静穏です。
2004/10/10 06:45 太陽風の速度は低下し、磁気圏は静穏です。今後、コロナホールによる高速風が来ます。
2004/10/11 06:53 コロナホールの影響で太陽風速度が420km/秒にやや上昇しています。磁気圏は静穏です。
2004/10/12 10:50 オーロラ活動がやや活発になっています。もうしばらくこの状況が続くでしょう。
2004/10/13 12:01 太陽風磁場の南向きが強まって、オーロラ活動が活発になっています。しばらく注意が必要です。
最新のニュース

2004/10/14 11:19 更新
オーロラが活発に活動しています。太陽風の速度は500km/秒に上昇しています。

担当 篠原

昨日のニュース以降、一転して太陽風の速度が上昇しました。
太陽風磁場の南向き成分も強く現れ続けたため、オーロラがかなり活発に活動しています。
ACE衛星の観測によると、13日17時(世界時13日8時)から太陽風の速度は上昇に転じ、
緩やかに500km/秒に達しています。
太陽風磁場は強度が10〜13nTの強い状態が続き、しかも南寄りの傾向が長く続きました。
-5〜-10nTの南向き成分が連続的に現れ、地球ではオーロラ活動が活発化しました。
AE指数を見ると、500〜1000nTの活動が連続的に現れ、
特に13日21時(世界時13日13時)には、2000nTに達する非常に激しい変動が現れています。
極域ではさぞ美しく激しいオーロラが観測されたことでしょう。

その後、太陽風磁場は南向き中心の変化から、南北に振れる様な変化に変わっています。
オーロラは依然活発で、500〜1000nTの変化が続いています。

現在、磁場強度は10nTを切る程度に下がっており、擾乱のピークは越えつつある様です。
この後、磁場強度が更に弱まってくれば、オーロラ活動も低下するでしょう。
それに続く様に、太陽風の速度も低下を始めると思われます。

太陽面では、中心付近に小さな681黒点群が新しく現れ、
東の端(左の端)からは682黒点群が上って来ました。(写真には番号がまだ付いていません)
どちらも小規模ですが、682黒点群はCクラスの小規模フレアを起こす程度の活動を見せています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。