宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 2/ 3 10:44 太陽風の速度が600km/秒へ上昇しています。
2004/ 2/ 4 10:40 太陽風は600km/秒と高速状態が続いています。磁気圏は比較的静かです。
2004/ 2/ 5 11:01 太陽風の速度は500km/秒まで低下しました。コロナホールの影響は抜けつつある様です。
2004/ 2/ 6 11:00 太陽風の速度は500km/秒前後で変動しています。もうしばらくこの状態が続きそうです。
2004/ 2/ 7 11:06 太陽風の速度は600km/秒まで上昇しています。オーロラ活動がやや活発になっています。
最新のニュース

2004/ 2/ 8 06:41 更新
太陽風の速度は400km/秒まで下がり、磁気圏は静かになっています。

担当 篠原

太陽風の速度がようやく低下し、静穏レベルの400km/秒になりました。
コロナホールの影響を完全に脱した様です。
これに伴い、磁気圏へのエネルギーの流入も低下し、磁気圏は静かになっています。
オーロラ活動を示すAE指数のグラフは、昨日一日を通して大変静穏でした。

太陽風磁場のセクター構造の切り替わりを現在越えようとしています。
ACE衛星のデータの2枠めの水色線をご覧下さい。
これは磁場の方向を角度で示すグラフですが、前半は0度付近、後半は180度付近を向いてます。
これまでは180度を向いていた太陽風磁場が、
新しい0度の方向へ向けて、切り替わったり、戻ったりしているのです。
現在は180度に戻っていますが、再び0度へ向けて変化するはずです。
これが安定するまで、突発的な太陽風の乱れが見られる事があります(短期の乱れです)。

SOHO EIT284カメラの太陽画像では、
太陽面の東側北寄り(左側上寄り)にコロナホールが見えて来ました。
コロナホールは更に太陽の東端(左端)に向かって広がっています。
5〜6日後頃からこのコロナホールによる太陽風速度の上昇が始まりそうです。

太陽フレアは、目立った規模のものは全く発生していません。
このニュースの左端の情報欄に、3日間のフレアリストを新しく追加したのですが、
リストに何も出なくなってしまいました。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。