宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by NIT, Kagoshima College  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:38)
今日、M1.2の中規模フレアが発生しました。
また、M1.6の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気嵐が非常に発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/13 07:50 M1.2
06:48 C6.2
04:43 C5.2
8/12 22:05 C6.6
17:40 M1.0
16:23 C5.4
14:33 C4.8
14:01 C6.6
13:30 C4.9
10:54 C4.8
09:50 C6.0
08:41 M1.2
07:30 C4.7
04:50 M1.6
03:27 C5.3
01:49 C5.0
8/11 21:59 C6.0
17:33 C4.4
14:15 M1.6
12:58 C6.7
12:41 C5.2
11:48 C6.8
10:07 M1.0
09:21 M1.0
07:54 C6.7
05:33 C9.7
04:48 C9.9
02:17 C7.2
01:56 C6.9
00:11 M1.2

黒点  8/12 (NOAA)
磁場 フレア
3774 8 β C5
3777 15 βγ M2
3780 20 βγδ M2
3781 4 β ---
3782 10 β M1
3783 3 β ---
3784 5 βγδ M1
3785 5 β ---
3786 4 β ---
3787 3 β ---
3788 7 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:25 444 +1.8
-2 h 467 -2.0
-4 h 463 -6.2
-6 h 467 -11.7
-8 h 475 -10.5
-10 h 476 -16.4
-12 h 499 -14.7

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
08:30 -139 -/ -
-2 h -164 -/ -
-4 h -180 -/ -
-6 h -199 -/ -
-8 h -191 -/ -
-10 h -161 -/ -
-12 h -153 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 - 2x10^1
8/13 0.2 1x10^2
8/12 0.2 1x10^2
8/11 0.2 1x10^2
8/10 0.3 2x10^2
8/ 9 0.3 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/ 8/ 8 13:33 Mクラスのフレアが続く様になっています。太陽風はやや低速です。
2024/ 8/ 9 12:41 X1.3の大規模フレアが発生しました。太陽風はやや低速です。
2024/ 8/10 14:43 太陽風は平均的な状態で、磁気圏は穏やかです。
2024/ 8/11 08:20 太陽風の小規模の乱れが到来しました。磁気圏は概ね静穏です。
2024/ 8/12 09:29 太陽風の速度と磁場強度が高まっています。
最新のニュース

2024/ 8/13 09:38 更新
太陽風磁場が南向きに強まり、北海道や能登で低緯度オーロラが観測されています。

担当 篠原

昨日のニュース以降、太陽風の磁場が南向きに強まり、
磁気圏の活動が激しくなって、
昨夜は北海道など各地で低緯度オーロラが観測された様です。
5月のオーロラの時に紹介した方たちですが、

北海道名寄市のなよろ市立天文台きたすばるのX
北海道北見市で撮影されたKAGAYAさんのX
石川県能登半島の星の観察館「満天星」のX

などの観測報告があります。
また、space weather.comの記事でも、
磁気圏活動の強まりやオーロラの様子が報告されています。

昨日以降の太陽風の状態は、
速度は夜までは500km/秒の高速の状態が続き、
その後は次第に低下して、
現在は440km/秒と平均的な速さに戻っています。

磁場強度は、20nTと強まった状態から、
一時的に10nTに下がる時間がありますが、
その後20nTに再び強まり、現在もこの状態です。

注目の磁場の南北成分は、
昨日の昼頃から南向きに強まる様になり、
夕方にかけては -10〜-15nT、
そこから更に強まって、
深夜にかけて -15〜-20nTと大きい変化になりました。
この間、速度の高まりも重なって、
磁気圏の活動がかなり激しくなった様です。

磁場の南向きの変化は、今日に入る頃から次第に小さくなり、
今朝早くには0nTに達して、現在は弱い北向きになっています。

磁場の南向きの強まりにより、
磁気圏の活動はかなり激しくなりました。
AE指数では、昨日の昼から夜にかけて(8月12日のグラフの前半)は、
1000〜2000nTと激しい変化が次々に発生しています。
今日に入ると変化は一段下がっていますが(8月12日のグラフの後半)、
1000nT前後の活発な変化が続いています。

また、磁気嵐の発達を示すDst指数は、
昨日の昼頃から発達が始まり(この指数はマイナス方向に発達します)、
13日1時(世界時12日16時)台には
-203nTとかなり大きい変化に達しています。
その後は変化が小さくなり始めていますが、
現在も -140nT程度の値になっています。

現在の太陽風磁場は、南北成分が北向きに切り替わりそうなので、
この状態が続くと、磁気圏の活動は穏やかになります。
磁場強度が強まっている間は注意が必要ですが、
強度が下がり始めれば、今回の乱れは終わりになるでしょう。

8月10日に始まった今回の一連の乱れの様子は、
グラフが小さくて申し訳ありませんが、
27日周期の図でまとめて見ることができます。
太陽風磁場が南を向いた頃から磁気圏の活動が強まった状況も
見ることができると思います。


太陽は、南西の端(右下)の3777黒点群でM1.0、
中心部北東側(左上)の3784群でM1.2の
中規模フレアが発生しています。

これら2つの黒点群と、南西側の3780群で
小さいフレアが活発に発生しています。
規模が大きくなる様であれば、注目してください。



Dst指数(速報値)は、-203nTに達しています(この指数はマイナス方向に発達します)。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。