宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:24)
今日、X8.7の大規模フレアが発生しました。
また、X1.7の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/15 08:05 C7.2
02:27 M4.4
01:44 X8.7
00:19 C9.6
5/14 21:42 X1.2
13:06 C6.5
11:03 X1.7
10:15 M2.5
06:51 M1.6
03:38 M1.1
02:35 M1.0
00:59 C7.6
5/13 23:02 M1.4
22:00 M3.7
17:48 M6.6
17:07 M1.3
16:22 C6.4
14:45 C5.3
13:00 C5.1
11:41 C5.8
11:03 C6.5
10:24 M1.2
10:06 C9.4
09:28 C6.5
09:07 C6.4
08:28 C9.5
08:01 M1.0
07:00 M1.1
05:20 M4.8
04:44 C7.2
02:17 M1.1
01:11 X1.0
00:41 C7.3
00:22 C7.0

黒点  5/15 (NOAA)
磁場 フレア
3667 4 α ---
3670 5 βγ ---
3671 6 β ---
3672 4 β ---
3673 1 α ---
3674 11 β M1
3675 8 βγ ---
3676 9 βγ M1
3678 3 α ---
3679 6 βγ ---
3680 3 β ---
3682 5 βγ M4

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:14 541 +0.3
-2 h 546 +1.7
-4 h 553 +2.6
-6 h 546 +1.6
-8 h 548 +1.5
-10 h 545 -1.0
-12 h 542 +1.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 -53 -/ -
-2 h -50 -/ -
-4 h -48 -/ -
-6 h -48 -/ -
-8 h -48 -/ -
-10 h -56 -/ -
-12 h -60 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 25 1x10^3
5/15 56 1x10^3
5/14 121 1x10^3
5/13 17 8x10^2
5/12 91 9x10^2
5/11 207 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/ 5/10 15:10 X2.2、X1.1の大規模フレアが発生しました。CMEによる太陽風の乱れが近付いています。
2024/ 5/11 14:11 太陽風の乱れが到来しました。磁気圏では非常に激しい乱れが発生しています。
2024/ 5/12 14:31 磁気圏の激しい乱れにより、日本各地で低緯度オーロラが観測されました。
2024/ 5/13 13:11 太陽風は高速の状態が続いています。磁気圏の激しい乱れは落ち着いて来ました。
2024/ 5/14 13:25 X1.7の大規模フレアが発生しました。高速太陽風は続いています。イギリスのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2024/ 5/15 10:24 更新
3664黒点群でX8.7の大規模フレアが発生しました。

担当 篠原

今日未明、15日2時(世界時14日17時)に、
3664黒点群でX8.7の大規模フレアが発生しました。

2月22日(世界時)に発生したX6.3を超えて、
現在の第25活動周期として最大の規模のフレアです。
また、この規模に達したフレアは、
2017年9月6日のX9.3以来で、7年ぶりとなります。

SDO衛星AIA131の動画を掲載します。
3664黒点群は既に太陽の西の端の向こう側に進んでいて、
フレアの領域は直接は見えていません。
このため、フレアの本当の規模はこれよりも大きかったのかもしれません。

このフレアの前の14日21時半(世界時14日15時半)にも、
X1.2の大規模フレアが発生しています。

3664群としては、5月8日13時半(世界時8日4時半)に発生したX1.0以降、
X1.0、X2.2、X1.1、X3.9、X5.8、X1.5、X1.0、X1.7、X1.2と続いて、
このX8.7で11回目のXクラスフレアの発生になりました。
GOES衛星のX線強度の7日幅のグラフを掲載します。
左端の2つめのフレアから右端のX8.7まで、
11個のXフレアがちょうど収まっています。

3664群の位置を考えると、この後のフレアは見えなくなるでしょう。
活動がどこまで続くのか確認できないのは残念です。

一方、このフレアの直後、15日2時半(世界時14日17時半)に、
北東の端(左上)の3682黒点群でM4.4の中規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。

この2つのフレアに伴って、
CME(コロナ質量放出)が太陽の左右に飛び出しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3を見ると、
フレアの規模は小さいですが、
左側のCMEの方が勢い良く飛び出している様です。
どちらも横向きの噴出なので、地球への影響はなさそうです。

青色のC3の写真では、
左上の端にプレアデス星団(すばる)が写っています。
毎年、この時期になると太陽の向こう側を通り過ぎていきます。


太陽風は、ゆっくりと速度が下がっています。
現在は500km/秒まで下がっていて、
そろそろ高速の状態が終わるかもしれません。
磁場強度は4nTで、平均的な状態です。

磁場の南北成分は、北寄りの傾向が続いています。
このため磁気圏は比較的穏やかで、
AE指数のグラフは、小規模の変化が時々発生する程度です。

この後もCMEによる太陽風の乱れが到来する可能性があります。
今後の変化に注目して下さい。



3664黒点群で発生した、X8.7の大規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


7日間のGOES衛星のX線強度の推移。3664群でXフレアが11回発生しました。
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース


3682黒点群で発生した、M4.4の中規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右側と左側に広がる2つのCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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