宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:10)
今日、C6.6の小規模フレアが発生しました。
また、M4.4の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/25 07:17 C5.2
05:00 C6.6
02:15 C3.4
01:13 C3.0
9/24 23:53 M1.0
20:45 C4.3
18:57 C9.7
18:33 C6.9
18:07 C2.6
15:05 C4.5
14:26 C2.0
13:18 C3.0
12:18 M4.4
11:54 M1.9
10:00 C4.8
05:17 M1.5
04:00 C2.5
00:08 C8.7
9/23 22:41 C2.8
22:11 C3.3
21:42 C3.4
20:00 C2.7
19:07 C3.0
18:00 C7.6
16:03 C3.8
14:28 C4.1
13:11 C2.3
11:58 C2.7
08:43 C8.6
07:28 M1.9
06:17 C2.7
05:18 C3.3
04:26 C9.8
02:07 M1.5
00:56 M1.4

黒点  9/24 (NOAA)
磁場 フレア
3433 1 α ---
3435 10 β C4
3437 2 β M1
3438 5 β ---
3439 2 α ---
3440 1 α ---
3441 14 βγ ---
3442 1 α ---
3443 15 βδ M2
3444 1 α ---
3445 24 β M4
3446 2 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:06 449 -3.0
-2 h 454 -6.9
-4 h 317 -3.0
-6 h 305 -0.4
-8 h 299 +0.9
-10 h 303 -0.4
-12 h 307 -1.7

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
07:30 -18 -/ -
-2 h 1 -/ -
-4 h -5 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 2x10^3
9/25 2.3 8x10^3
9/24 1.8 6x10^3
9/23 0.4 6x10^3
9/22 0.3 3x10^3
9/21 0.3 8x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
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AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
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STEREO (STEREO)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 9/20 13:31 太陽風磁場が南向きになり、磁気圏の活動が強まりました。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
2023/ 9/21 13:59 太陽風は平均的な速度に戻っています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
2023/ 9/22 13:31 M8.7の中規模フレアが発生しました。太陽風は平均的な状態です。
2023/ 9/23 14:23 太陽風は平均的な状態です。Mフレアが3回発生しています。
2023/ 9/24 09:39 太陽風は低速になっています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2023/ 9/25 08:10 更新
太陽風の乱れが到来しました。磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が強まっています。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、
今朝、25日4時53分(世界時24日19時53分)に太陽風の乱れが到来し、
速度は310km/秒から450km/秒へ、
磁場強度は7nTから20nT、さらにその後28nTまで強まっています。

22日のニュースでお知らせした、
21日夜のM8.7中規模フレアに伴って発生した
CME(コロナ質量放出)の乱れがやって来た様です。
速度は低速から平均的な速さに高まった程度ですが、
磁場がかなり強まり、
注目していた南北成分は大きく南向きに変化していて、
最大で -28nTの南向きも発生しています。

気象庁地磁気観測所の観測によると、
地上で変化が発生したのは25日5時40分(世界時24日20時40分)頃で、
磁場の急な強まりが観測されています。
また、静止衛星であるGOES衛星は、
磁場の向きが一時的に南向き(マイナス方向)に変わっています。
この衛星が昼側に位置していため、
北向きである地球磁場の領域から、
南向きになっていた太陽風の領域に入ったことを示しています。

磁場が南向きに強まったため、磁気圏の活動は活発になり、
AE指数は1000nTを超える大きい変化が続いていて、
最大では1700nTに達しています。
極域ではオーロラが激しく輝いているのではないでしょうか。

現在の太陽風は、速度は450km/秒の状態が続いていますが、
磁場強度は15nTと少し下がり、
南北成分は南向きの変化が弱くなっています。
このため、この後の磁気圏の変化は一段弱くなりそうです。


太陽では、昨日の昼、24日12時半(世界時24日3時半)に
中心部の3445黒点群でM4.4、
そして、深夜、25日0時(世界時24日15時)に
北西の端近く(右上)の3443群でM1.0と、
2つの中規模フレアが発生しています。

3445群では、この他にもC9.7やC6.6など、
Cクラスの小規模フレアが多数発生しています。
活動的な状態が続いているので、引き続き注目してください。



地上では、25日5時40分(世界時24日20時40分)頃に磁場の強まりが観測されました。
(c) 気象庁地磁気観測所


GOES衛星による静止軌道の磁場の変化。一時的に南向きになっています。
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC



27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。