宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by NIT, Kagoshima College  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:48)
今日、M1.3の中規模フレアが発生しました。
また、M1.0の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/16 02:26 M1.3
2/15 14:13 C4.7
02:04 M1.0
2/14 22:44 C5.0
06:21 C7.1

黒点  2/16 (NOAA)
磁場 フレア
2941 12 βγ M1
2943 2 β C5
2946 3 α ---
2947 3 α ---
2948 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:34 387 -3.2
-2 h 390 -1.7
-4 h 395 -1.1
-6 h 402 -0.3
-8 h 404 +0.7
-10 h 409 -1.2
-12 h 412 -1.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -2 -/ -
-2 h 1 -/ -
-4 h -2 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -18 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 6x10^3
2/16 0.7 1x10^4
2/15 0.8 1x10^4
2/14 0.7 1x10^4
2/13 0.7 2x10^3
2/12 0.7 9x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Canada (CSA)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 2/11 13:14 太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が強まりました。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2022/ 2/12 13:29 コロナホールによる高速太陽風が始まっています。
2022/ 2/13 14:24 高速の太陽風が続いています。磁気圏もやや活動的です。
2022/ 2/14 14:02 太陽風の速度は下がり始めています。磁気圏はやや活動的です。
2022/ 2/15 13:00 M1.0の中規模フレアが発生しました。太陽風は平均的な状態です。
最新のニュース

2022/ 2/16 12:48 更新
M1.3の中規模フレアが発生しました。太陽の向こう側で大きいフレアが発生しています。

担当 篠原

今日未明、16日3時(世界時15日18時)に、
太陽の北西の端近く(右上)の2941黒点群で、
M1.3の中規模フレアが発生しました。
フレアの様子を、SDO衛星AIA131の動画で紹介します。

X線グラフを見ると、
1941黒点群は、13日のC6.1に始まって
(掲載の図ではちょうど見えなくなっています)、
C7.1、C5.0、M1.0、そして今日のM1.3と、
C5.0を除くと、同じ様な変化のフレアを
1日毎に起こしています。
この後、西の端に沈んで見えなくなるのが残念です。

このMフレアの直後、
太陽の向こう側で規模の大きいフレアが発生しています。
2枚目にGOES衛星SUVI 304の動画を掲載します。
北西の端からプロミネンスが激しく噴き出す様子が見えています。

太陽を左斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星では、
フレアの領域が太陽の東端のすぐ向こうくらいだった様で、
EUVI 195では、爆発の様子がある程度見えています。
そして、COR2では、太陽の左に向かって
CME(コロナ質量放出)が激しく飛び出す様子が観測されています。

太陽の向こう側で飛び出しているので、
地球への影響はありませんが、
発生が10日ほど遅れていれば太陽の中心付近で発生して、
様々な影響が見られたことでしょう。


太陽風は、今朝くらいに速度が400km/秒台を割り、
390km/秒と低速になりつつあります。
磁場強度は、4nTと平均的な状態です。

磁気圏は穏やかになっていて、
AE指数は、太陽風の磁場が南向きに変化した頃に
300nTの小規模の変化が発生した程度です。

SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、
南極から縦に伸びるコロナホールが、太陽の中心線に達しています。
また、北東側(左上)のコロナホールも中心に近付いています。
3日後くらいからこれらの領域の影響に注目してください。



太陽の北西の端近くで発生したM1.3の中規模フレア。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の東端の向こう側で発生したプロミネンスの噴出。GOES衛星SUVI 304。
(c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Ahead衛星EUVI 195による太陽の向こう側で発生したフレア。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の左側に噴出するCME。STEREO Ahead衛星COR2。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。