宇宙天気 2015/ 6/29

宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)	Supported by KNCT
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の

宇宙天気概況

Y. Obana

最新状況 (11:03)

今日、C2.2の小規模フレアが発生しました。

太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。

磁気圏は静かです。

放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線はやや強くなっています。

フレア (GOES)

発生日	JST	検出
6/29	09:26	C2.2
	02:07	C2.0
6/28	---	---
6/27	---	---

黒点 6/29 (NOAA)

群	数	磁場	フレア
2371	3	β	C2
2373	3	β	C2
2374	3	β	---

太陽風 (ACE)

時刻 JST	速度 km/s	南北磁場 nT
10:56	418	+4.4
-2 h	407	+2.1
-4 h	400	+3.2
-6 h	415	+2.1
-8 h	435	-1.2
-10 h	439	-1.6
-12 h	448	-2.8

磁気圏 (NICT)

時刻 JST	環電流 nT	沖縄擾乱 nT
11:30	-12	-/ -
-2 h	-13	-/ -
-4 h	-14	-/ -
-6 h	-18	-/ -
-8 h	-22	-/ -
-10 h	-24	-/ -
-12 h	-25	-/ -

放射線 (GOES)

時刻 JST	プロトン 10MeV	電子 2MeV
最新	4.3 →	1x10^4
6/29	7.9	2x10^4
6/28	8.4	1x10^4
6/27	22.4	1x10^4
6/26	16.3	5x10^3
6/25	6.4	6x10^4

静か

激しい

非常に

リアルタイムデータ

27日周期・短期 (swnews)

黒点・群・動画 (SDO)

X線5分・1分 (GOES)

X線写真・動画 (GOES)

SolarMonitor (TCD)

Latest Events (SolarSoft)

AIA193・動画 (SDO)

AIA304・動画 (SDO)

AIA131・動画 (SDO)

EIT195 (SOHO)

EIT284 (SOHO)

Canada (CSA)

情報ページ

Space Weather Prediction Center

これまでの経過 (過去のニュースの閲覧・全リスト): 2015/ 6/24 12:11　磁気嵐は更に激しく発達しました。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。; 2015/ 6/25 12:59　次の太陽風の乱れが到来しました。磁場は北寄りになり、磁気圏の乱れは強まりませんでした。; 2015/ 6/26 13:35　M7.9の中規模フレアが発生しました。太陽風の乱れは地球にも到来しそうです。; 2015/ 6/27 19:15　太陽風が850km/秒とかなり高い速度まで上昇しました。磁気圏は比較的穏やかです。; 2015/ 6/28 12:46　高速太陽風は終わりつつある様です。2371黒点群は没しようとしています。; 最新のニュース

2015/ 6/29 11:03　更新
太陽風は平均的な速度に下がりました。22〜25日のニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当　篠原

ニュージーランド南島ダニーデンの中村太一さんより、
6月22日に始まった磁気圏擾乱による
オーロラの写真をいただきました。
25日まで、4晩にわたるオーロラの記録です。

中村さんによると、22日は現地21時(世界時9時)頃から、
低めの空で非常に強い光のオーロラが現れ始めたそうです。
そして、オーロラの光が弱まったので、
翌朝5時半に観測を終えたそうです。

23日は、日没後、縦筋のオーロラが、
波のうねりのように左から右に何度もなびいて行くのが見えたそうです。

24日は、日没以降にきれいなオーロラの縦筋が見えたそうですが、
曇り空のため、早めに撤退したとのことです。

そして、25日も曇りがちだったそうですが、
現地20時半頃から各地で観測されているとの情報を得て、
外でしばらく待機し、
雲の切れ間からオーロラを捕らえることができたそうです。

4晩にわたるオーロラのスペクタクルですね。
それぞれに色や現れ方の違いがあり、
その時の太陽風や磁気圏の擾乱とつながっているのでしょう。
とても興味深い計8枚の写真を、どうもありがとうございます。

一連の磁気圏擾乱をもたらした2371黒点群は、
太陽の向こう側に回って、見えなくなっています。

一方、東から現れた新しい黒点には、2373群と番号が付きました。
また、中央部に小さく、2374群が現れています。

2373群では、C1.9の小規模フレアが発生しています。
この領域の活動度は、どの程度でしょうか。

太陽風の速度は、
昨夜までは、450〜500km/秒とやや高速の状態で推移しましたが、
その後下がって、現在は400km/秒と平均的な速さに下がっています。
世界時で22日に始まった太陽風速度の高まりは、
6日間続いて終わりました。

太陽風磁場の強度は、5〜7nTと平均的な状態です。
南北成分は、弱い南寄りが続いて、
AE指数は500nT前後の中規模の変化が続きました。

しかし、ACEのグラフの最後では、
磁場は北寄りに変化している様です。
この傾向が続くと、磁気圏も静かになるでしょう。

放射線帯の高エネルギー電子は、
GOES15の青線が、10,000に達しています。
太陽風が落ち着いたので、増加はこのあたりまでになりそうですが、
減少もゆっくりになるかもしれません。