宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:11)
昨日、M5.6の中規模フレアが、一昨日もM1.1の中規模フレアが発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気嵐が発達しています。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/24 --- ---
6/23 21:00 C1.9
02:20 M5.6
6/22 14:09 C7.5
11:05 C3.1
07:15 C6.5
05:28 C2.2
03:07 M1.1
01:02 C1.9

黒点  6/24 (NOAA)
磁場 フレア
2367 7 β M1
2371 34 βγδ M7

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:07 582 -3.1
-2 h 579 -0.3
-4 h 554 +2.2
-6 h 561 -2.2
-8 h 569 +3.3
-10 h 580 +9.1
-12 h 550 +7.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -82 -/ -
-2 h -89 -/ -
-4 h -96 -/ -
-6 h -103 -/ -
-8 h -107 -/ -
-10 h -122 -/ -
-12 h -142 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 12 1x10^3
6/24 32 2x10^3
6/23 1070 4x10^3
6/22 278 4x10^3
6/21 3 3x10^3
6/20 5 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
地上磁場 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaska (SALMON)
Canada (CSA)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2015/ 6/19 13:41 2371黒点群で、M3.0の中規模フレアが発生しました。
2015/ 6/20 10:31 M3.0フレアのCMEに続いて、もうひとつCMEが噴出しています。
2015/ 6/21 09:37 M1.0のフレアが発生しています。太陽風は更に低速になっています。
2015/ 6/22 10:39 Mクラスフレアが4回発生しました。地球方向にCMEも飛び出しています。
2015/ 6/23 12:12 太陽風の乱れが到来して、速度700km/秒、磁場強度40nTに強まりました。また、M6.5のフレアが発生しています。
最新のニュース

2015/ 6/24 12:11 更新
磁気嵐は更に激しく発達しました。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランドの米戸 実さんより、
今回の磁気圏擾乱によるオーロラの写真をいただきました。

初めの2枚は、世界時22日19時18分と19分、
昨日掲載したAE指数のグラフの変化が、
2000nTに達していた頃の撮影です。

この頃、ニュージーランドでは既に薄明が始まっていて、
徐々に空が白くなっていく中、
目を凝らして見ないとオーロラは分からない状態だったそうです。
しかし、その明るくなりかけた空のお陰で、
雪を被った山もはっきりと見える、とても素敵な写真になっています。

3枚目は、次の夜、世界時23日13時50分の撮影です。
Dst指数が大きく発達して、戻り始めた頃の写真で、
AE指数も、その直前に1500nTを超える変化を記録しています。
写真では鮮やかですが、米戸さんによると、
淡くなってしまったオーロラと天の川を取り入れて撮影したとのことです。

2夜にわたってこの様な光景を見ることができて、本当に素晴らしいですね。
現在のクィーンズタウンは、朝晩は暖炉の火を絶やすことができないそうで、
初めの2枚の写真も、マイナス6度と極寒の中での撮影だったそうです。

この後も、M6.5フレアによる太陽風の乱れが到来する可能性があり、
3夜連続のオーロラ出現となるかもしれません。
とてもきれいな写真をどうもありがとうございます。



太陽風の擾乱は、現在も続いています。
速度は、700km/秒から600km/秒に少し下がった程度で、
依然、高い速度を保っています。
一方、磁場強度は、昨日の25nTから、
現在は7nTと平均的な強さにほぼ戻っています。

磁場の南北成分は、昨夜、23日22時(世界時23日13時)頃まで、
-10nTと強い南向きになっていました。
昨日のニュース以降、
半日にわたって、-20〜 -10nTの強い南向きが続いたのです。

その結果、磁気圏の活動も活発に続き、
AE指数は1000nTから、最大2000nTに達する変化が続き、
Dst指数(速報値)は、-195nTまで下がって、
かなり大きな磁気嵐に発達しています。

その後、太陽風の磁場は北向きから、
0nT付近で小さく変化する様になり、
磁気圏の活動も弱くなっています。
AE指数のグラフは変化が小さくなり、
Dst指数のグラフも0nTへ戻りかけています。

そして、これから、昨日紹介したM6.5フレアに伴う
CMEの擾乱が地球に到来すると予想されます。
NOAA/SWPCの太陽風予報では、
25日7時(世界時24日22時)頃の到着となっています。
今夜以降の太陽風の変化に、注目して下さい。


2371黒点群は、M5.6のフレア以降は、
C1の小さいフレアを3回起こした程度で、
X線のグラフはやや落ち着いています。

しかし、SDO衛星AIA193の動画を見ると、
小さい活動を頻繁に起こしていて、
引き続きフレアの発生に注意が必要です。




ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時22日19時28分に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時22日19時19分に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時23日13時50分に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


Dst指数(速報値)は、-195nTまで下がりました。Dst指数の変化はマイナス方向に強まります。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。