宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:41)
今日、C2.8の小規模フレアが発生しました。
また、M1.2の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子はやや強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/19 10:01 C2.8
6/18 22:05 C3.5
14:46 C2.8
10:00 M1.2
09:05 C7.2
07:41 C5.3
07:15 C1.9
6/17 08:20 C3.2

黒点  6/19 (NOAA)
磁場 フレア
2367 23 βγ C7
2369 3 β ---
2371 26 βγδ M3

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:37 398 -2.1
-2 h 399 -1.9
-4 h 402 -1.8
-6 h 409 -0.8
-8 h 417 +2.7
-10 h 418 -0.1
-12 h 410 -0.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 -19 -/ -
-2 h -18 -/ -
-4 h -15 -/ -
-6 h -16 -/ -
-8 h -19 -/ -
-10 h -21 -/ -
-12 h -24 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 8.7 2x10^3
6/19 16.5 4x10^3
6/18 16.8 4x10^3
6/17 0.4 7x10^3
6/16 0.3 6x10^3
6/15 0.3 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2015/ 6/14 13:55 太陽の西の端の2360黒点群でMクラスフレアが2回発生しました。
2015/ 6/15 11:55 太陽は穏やかになっています。600km/秒の高速太陽風が到来しました。
2015/ 6/16 12:38 太陽風の速度は下がり始めています。磁場の南向きにより、磁気圏の活動が高まりました。
2015/ 6/17 11:48 太陽風は500km/秒台の高速状態が続いています。
2015/ 6/18 14:43 M1.2の中規模フレアが発生しました。太陽風の速度は下がっています。
最新のニュース

2015/ 6/19 13:41 更新
2371黒点群で、M3.0の中規模フレアが発生しました。

担当 篠原

深夜、19日1時半(世界時18日16時半)に、
太陽の北東(左上)の2371黒点群で、
M3.0の中規模フレアが発生しました。
発生場所は違いますが、
昨日のM1.2から半日で次のMクラスフレアが起きています。

SDO衛星AIA131による動画を掲載します。
X線強度の高まりが、長い時間続くタイプのフレアです。
SOHO衛星LASCO C2、C3の写真を見ると、
CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。

噴出の中心は、左上に向かっている様ですが、
一部は太陽を包む様に広がっています。
このため、飛び出したガスの一部は、
地球へ到来する可能性があります。

発生から到来まで3日程度と考えると、
変化が始まるのは、22日前後でしょうか。

フレアの規模はそれほど大きくないので、
あまり速度の高い太陽風の乱れにはならないと思います。
しかし、強い磁場が運ばれてきて、大きく南向きに振れた場合は、
磁気圏の活動は活発になるので、注目して下さい。

2371群では、この他にもC1〜3の小規模フレアを
6回ほど起こしています。
引き続き活動に注目して下さい。


太陽風の速度は、ゆっくりと低下が続き、
現在は400km/秒に下がっています。
平均的な速さです。
磁場強度は、5nTから4nTに少し弱くなっています。

磁場の南北成分は、弱い南向きに振れ、
AE指数300〜500nTの小規模の活動を起こしています。

CMEによる乱れが到来するまで、太陽風は穏やかに推移しそうです。



今回のM3.0フレアは、
直前のX線データが欠けていたため(グラフ参照)、
自動検出できませんでした。
速報メールの発信ができず、残念でした。




2371黒点群で発生したM3.0の中規模フレア。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


M3.0フレアに伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


2371黒点群の拡大写真。SDO衛星。
(c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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