宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:22)
一昨日、M1.3の中規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場が非常に強まっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 7 --- ---
6/ 6 --- ---
6/ 5 17:00 M1.3

黒点  6/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
1762 13 β M1
1764 3 β ---
1765 13 β ---
1766 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:15 438 -11.7
-2 h 441 -10.9
-4 h 466 -9.8
-6 h 472 -5.3
-8 h 469 -0.6
-10 h 457 -0.1
-12 h 456 +2.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 0 -/ -
-2 h 0 -/ -
-4 h 0 -/ -
-6 h 0 -/ -
-8 h 0 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^3
6/ 7 0.4 9x10^3
6/ 6 0.5 2x10^4
6/ 5 0.4 3x10^4
6/ 4 0.3 2x10^4
6/ 3 0.4 5x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 6/ 2 12:11 太陽風の速度は700km/秒へ上昇しています。磁気圏の活動は弱まっています。
2013/ 6/ 3 09:50 700km/秒台の高い速度の太陽風が続いています。磁気圏も中規模の活動が続いています。
2013/ 6/ 4 12:12 600km/秒台の高速太陽風が続いています。太陽ではC9.5のフレアが発生しています。
2013/ 6/ 5 11:58 高速太陽風は続いていますが、速度は520km/秒に下がりました。
2013/ 6/ 6 15:42 太陽風は500km/秒の高速風が続いています。昨夕M1.3のフレアが発生しました。
最新のニュース

2013/ 6/ 7 10:22 更新
太陽風の磁場が強まって南に大きく振れ、磁気圏活動も活発になっています。5月の黒点数は79でした。

担当 篠原

お知らせするのが遅くなってしまいましたが、
SIDCより5月の黒点数が発表され、
月平均値は 78.7 とのことでした。
1枚目の図に、1994年以降の20年間の変化を掲載します。

4月より2か月連続の70台でした。
冬の頃は、12月に41、2月に38と低い値が続いていましたが、
その裏返しの様な高い変化になっています。



現在の宇宙天気は、太陽風の乱れが大きくなっています。
速度は500km/秒から440km/秒と平均的な速度に落ち着いているのですが、
磁場強度が昨日のニュース以降更に強まって、13nTに達しています。
ACEのデータを見ると、磁場の強まりが太陽から流れてきたようです。

原因と考えられるのは、
3日1時(世界時2日16時)頃に太陽で発生したフィラメント噴出です。
4日前の現象ですが、SDO衛星AIA304の動画を紹介します。
太陽の中心から少し右寄りの場所から、
薄暗いガスの筋が飛び出しています。
かなり淡くて見にくいです。

この現象によって、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しました。
STEREO Ahead衛星のCOR2の動画を掲載します。
この写真では、地球は左方向にあります。
そちらへ向かって白いガスが噴き上がっています。
この噴出が、3日半ほどかけて地球に到来したようです。

地球の磁気圏への影響度を決める太陽風磁場の南北成分は、
今日に入った頃からどんどん南に振れて行き、
現在は-12nTと強い南向きになっています。

このため、磁気圏の活動度も大きく高まり、
AE指数は1000nTを超える激しい変動が続いています。
活発なオーロラの活動が発生しているようですが、
残念ながら南極の昭和基地は曇り空で、
雲越しに空が明るく輝いている写真が公開されているだけでした。


太陽風の磁場の強まりは、既にピークを迎えている様なので、
今後は低下に向かうでしょう。
磁場が南に大きく振れているので、磁気圏の活動もしばらく続きそうです。


磁気圏活動の強まりを受けて、
放射線帯の高エネルギー電子は大きく減少しています。


太陽は、目立ったフレアはなく、穏やかです。




1994年以降の太陽黒点相対数の月平均値の変化。
(c) 黒点データ:SIDC、作図:宇宙天気ニュース


世界時2日16時頃に発生したフィラメント噴出。SDO衛星AIA304による。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


2日のフィラメント噴出発生後、地球のある左方向へ噴きだすCME。STEREO Ahead衛星より。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


南極の昭和基地の全天カメラ。活発にオーロラが発生しているようですが、雲越しに空が明るく見えるだけでした。
(c) 国立極地研究所


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。