宇宙天気 2013/ 5/ 2

宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)	Supported by KNCT
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の

宇宙天気概況

Y. Obana

最新状況 (12:45)

今日、C4.5の小規模フレアが発生しました。

太陽風の速度がやや高くなっています。

磁気嵐がやや発達しています。

太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)

発生日	JST	検出
5/ 2	05:28	C4.5
	00:50	C2.5
5/ 1	23:07	C6.6
	20:45	C1.8
	16:22	C5.5
	15:33	C2.0
	13:09	C2.7
	10:46	C4.1
	10:18	C9.6
	07:47	C2.3
	05:44	C2.6
	04:29	C3.6
4/30	17:38	C1.8
	10:52	C2.2
	06:55	C3.9
	05:20	C5.9
	04:26	C4.0

黒点 5/ 2 (NOAA)

群	数	磁場	フレア
1728	1	α	---
1730	12	βγδ	M1
1731	36	βγδ	C7
1732	10	β	C3
1733	1	α	C4
1734	6	β	C1
1735	1	α	---
1736	4	β	---

太陽風 (ACE)

時刻 JST	速度 km/s	南北磁場 nT
12:37	460	+0.7
-2 h	464	-1.6
-4 h	469	-1.3
-6 h	458	-3.5
-8 h	443	-4.8
-10 h	417	-6.9
-12 h	427	-6.7

磁気圏 (NICT)

時刻 JST	環電流 nT	沖縄擾乱 nT
12:30	-52	-/ -
-2 h	-51	-/ -
-4 h	-61	-/ -
-6 h	-67	-/ -
-8 h	-68	-/ -
-10 h	-62	-/ -
-12 h	-57	-/ -

放射線 (GOES)

時刻 JST	プロトン 10MeV	電子 2MeV
最新	0.2 →	4x10^2
5/ 2	0.4	9x10^2
5/ 1	0.2	5x10^3
4/30	0.4	5x10^3
4/29	0.4	5x10^3
4/28	0.3	8x10^3

静か

激しい

非常に

リアルタイムデータ

27日周期・短期 (swnews)

黒点・群・動画 (SDO)

X線5分・1分 (GOES)

X線写真・動画 (GOES)

SolarMonitor (TCD)

Latest Events (SolarSoft)

AIA193・動画 (SDO)

AIA304・動画 (SDO)

EIT195 (SOHO)

EIT284 (SOHO)

Canada (CSA)

情報ページ

Space Weather Prediction Center

これまでの経過 (過去のニュースの閲覧・全リスト): 2013/ 4/27 11:01　太陽の中央で巨大なフィラメント噴出が発生しています。高速の太陽風が続いています。; 2013/ 4/28 11:01　昨日のフィラメント噴出によりCMEが発生しています。高速の太陽風は終わりました。; 2013/ 4/29 12:03　1731黒点群でCフレアが頻発しています。太陽風は平均的な速度です。; 2013/ 4/30 11:29　Cクラスフレアの発生が続いています。太陽風は低速です。これから太陽風に乱れが発生しそうです。; 2013/ 5/ 1 11:43　太陽風の小規模の変動が到来しました。C9.6のフレアが発生しています。; 最新のニュース

2013/ 5/ 2 12:45　更新
太陽風磁場の強い南向きが続いて、磁気圏の活動が高まりました。4月の黒点数は72に上がりました。

担当　篠原

SIDCより、4月の黒点数が発表されました。
それによると月平均値は72.4と久しぶりに高まっています。
月平均値が70を超えたのは、2011年12月以来です。

1994年以降の推移をグラフにまとめます。
しばらく低い値が続いて極大期らしくなかったのですが、
まだピークが終わった訳ではないようです。

その太陽では、Cクラスのフレアが頻繁に発生しています。
1730、1731、1732、1734黒点群と入り混じって、
C1から最大C6.6まで発生しています。
活発な状況はこの後も続きそうです。

また、太陽の東端の向こう側から
派手なCME(太陽ガスの放出現象)が飛び出してきました。
SDO衛星AIA304による拡大動画と、
SOHO衛星LASCO C2、C3によるその後の広がりをご覧ください。

見事な現象ですが、太陽の向こう側で発生しているので、
地球への影響はないでしょう。

太陽風は、10nTに達する磁場強度の強まりが今朝まで残りました。
現在は5nTと平均的な状態に戻っています。
その間、磁場の南北成分は南側に振れ続け、
-10nTに達する時間も長く続いています。

このため、磁気圏の活動度がかなり高まり、
AE指数のグラフは1000nTを超えて、
最大1800nTに達する激しい変動をしています。
極域では活発なオーロラの活動が発生したと思われますが、
南極・昭和基地の空は残念なことに曇っていて、
全天カメラの映像は雲越しのオーロラの輝きを捉えているだけでした。

また、京都大学WDCのDst指数は、-70nT程度の減少を記録しています。
弱い磁気嵐が発生した様です。

現在の太陽風は、磁場強度は5nTに下がっていて、
CMEによる太陽風の乱れを通り抜けた様です。
一方、速度は400km/秒から450km/秒に少し上がっています。
あるいは、SDO衛星AIA193の北半球に見えていた
コロナホールの影響が及んでいるのかもしれません。