宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (07:43)
今日、C1.7の小規模フレアが発生しました。
また、M6.7の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/11 02:15 C1.7
9/10 16:18 M1.1
9/ 9 23:41 C3.3
21:26 M1.3
08:33 C2.9
03:30 C2.5
00:31 M6.7

黒点  9/10 (NOAA)
磁場 フレア
1283 12 βγ M7
1287 2 α ---
1289 6 β C3
1290 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:36 542 +3.3
-2 h 486 -2.4
-4 h 498 -0.5
-6 h 472 +1.8
-8 h 482 +11.5
-10 h 473 +13.2
-12 h 473 +9.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
18:59 -59 -10/ 24
-2 h -49 -3/ -
-4 h -48 -/ -
-6 h -43 -/ -
-8 h -46 -/ -
-10 h -48 -/ -
-12 h -53 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 7x10^1
9/11 0.4 1x10^2
9/10 0.7 1x10^3
9/ 9 1.4 2x10^3
9/ 8 4.8 2x10^3
9/ 7 8.8 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 9/ 6 07:05 M1の中規模フレアが2回発生しました。太陽風はやや高速になっています。
2011/ 9/ 7 16:00 今朝、X2.1の大規模フレアが発生しました。昨日もM5.3の中規模フレアが発生しています。
2011/ 9/ 8 16:31 昨日に続いてXクラスのフレア(X1.8)が発生しました。明日には太陽風の擾乱が到来しそうです。
2011/ 9/ 9 15:11 M6.7の中規模フレアが発生しました。CMEによる太陽風乱れが近付いています。
2011/ 9/10 11:37 太陽風の乱れが到来しました(速度600km/秒)。磁気圏活動が活発になっています。
最新のニュース

2011/ 9/11 07:43 更新
太陽風の乱れは続き、オーロラも活発に発生しています。

担当 篠原

太陽風の乱れは続いています。
速度はやや下がって、470〜500km/秒程度で推移しています。
高速風の状態ですが、それほど高い値ではありません。

一方、磁場強度は、10〜20nTに強まった状態が続いています。
速度が低めになっている分、太陽風の乱れはゆっくりと地球を通過するため、
磁場の強まりが長時間続いているのでしょう。

ACEの最新(右端)のデータを見ると、
速度が570km/秒程に高まり、反対に磁場強度は5nTに下がっています。
フレアが複数回発生していたので、次のCMEの領域に入ったのかもしれません。


オーロラの活動は、
昨日のニュースの後にAE指数で1500nTを超える変動が1度発生し、
その後、500〜1000nTの中規模の活動が8時間ほど続いて、
そこから変化がなくなっています。
これは、太陽風の磁場の南北成分が北向きに切り替わったためです。

今日の未明から再び南向きに振れるようになって、
オーロラの活動も高まっています。
この頃の、南極の昭和基地のオーロラを紹介します。


太陽風の乱れはまだ続きそうです。
CMEによる乱れは今日くらいで終わりそうですが、
そのまま、コロナホールの影響に入っていきそうです。
SDO衛星AIA193では、コロナホールが太陽の西側半分近くに進み、
そろそろ影響が地球に及ぶ目安のタイミングです。


放射線帯の高エネルギー電子は、低い値が続いています。
こちらは、引き続き変化に注目してください。


太陽では、1283黒点群でM1.1の中規模フレアが発生しています。
また、フィラメントの噴出現象が発生したようで、
SOHO LASCO C3で美しいCMEが観測されています。
発生場所から考えて、地球へもある程度影響が及びそうです。



今朝は、ウラジオストックより更新しています。
今日の午後、日本へ戻ります。
まだ暑いのでしょうね。



南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影されたオーロラ。
(c) 国立極地研究所


SOHO衛星 LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

9/10 04:54 UT

9/10 05:54 UT

9/10 06:54 UT

9/10 07:54 UT

9/10 09:06 UT


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。