宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (15:11)
今日、M6.7の中規模フレアが発生しました。
また、X2.1の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 9 08:33 C2.9
03:30 C2.5
00:31 M6.7
9/ 8 19:40 C1.8
07:31 X1.8
07:13 C1.7
04:48 C3.1
9/ 7 07:00 X2.1

黒点  9/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
1283 12 βγδ X2
1287 1 α ---
1289 4 β C3

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
15:06 312 -0.5
-2 h 316 -0.3
-4 h 312 -0.6
-6 h 318 -0.3
-8 h 324 +1.1
-10 h 334 +1.3
-12 h 334 +1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:59 -15 -19/ 8
-2 h -15 -19/ 9
-4 h -14 -11/ 4
-6 h -14 -4/ 8
-8 h -14 -2/ 4
-10 h -14 1/ 1
-12 h -15 2/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 8x10^2
9/ 9 1.4 2x10^3
9/ 8 4.8 2x10^3
9/ 7 8.8 1x10^3
9/ 6 2.4 5x10^2
9/ 5 0.4 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 9/ 4 22:08 M3.2の中規模フレアが発生しました。
2011/ 9/ 5 07:52 昨夜M3.2の中規模フレアが発生しました。磁気圏でオーロラがやや活発でした。
2011/ 9/ 6 07:05 M1の中規模フレアが2回発生しました。太陽風はやや高速になっています。
2011/ 9/ 7 16:00 今朝、X2.1の大規模フレアが発生しました。昨日もM5.3の中規模フレアが発生しています。
2011/ 9/ 8 16:31 昨日に続いてXクラスのフレア(X1.8)が発生しました。明日には太陽風の擾乱が到来しそうです。
最新のニュース

2011/ 9/ 9 15:11 更新
M6.7の中規模フレアが発生しました。CMEによる太陽風乱れが近付いています。

担当 篠原

夜のうちに、もうひとつ大きなMクラスのフレアが発生しました。
日付が今日に変わった頃、9日0時半(世界時8日15時半)のM6.7フレアです。
発生したのは、今回も1283黒点群です。

今日のニュースでは、その前のX2.1、X1.8に、このM6.7を合わせて、
3つのフレアが発生した時のSDO衛星AIA193カメラの様子を動画で紹介します。
だいたい1日置きに発生したため、発生地点も次第に右にずれていきます。
これは、地球への影響の可能性が次第に小さくなっていくことでもあります。


2つのXクラスフレアでは、
CME(太陽ガスの放出現象)の発生も観測されています。
SOHO衛星LASCO C3カメラと、
STEREO Ahead衛星COR2カメラの動画を掲載します。

初めのX2.1フレアの方がより激しくCMEが噴き出しています。
ガスは、太陽の中心付近から地球方向に飛び出しているため、
SOHOの画像を見ると、太陽(写真中央の白丸)を包むように広がっていきます。
ガスの分布としては北西側(右上方向)により濃く噴き出しているようです。

こちらに比べると、次のX1.8フレアのCMEは、
SOHOではあまりはっきりしません。
STEREO Aheadを見ると、
地球のある左方向にガスが噴き出しているのが分かります。
(斜め上方向に偏っている様です)

X1.8フレアが発生した時は、1283黒点群は西側に3分の1ほど進んでいます。
動画に見えるガスの広がり方も考えると、
こちらのCMEの影響は地球にはあまり届かないかもしれません。


現在(日本時間9日15時)、
X2.1の大規模フレアが発生して、2日半近く経過しています。
太陽風擾乱の到来は近付いていると思われますが、
これだけ時間がかかっているということは、
速度の上昇はせいぜい700km/秒台かもしれません。

太陽と地球の距離を単純に700km/秒の速度で計算すると2日半、
500km/秒だと3日半かかります。
目安にすると便利です。


現在の太陽風の速度は、320km/秒とだいぶ遅くなっています。
AE指数は全く変化しておらず、磁気圏は静穏です。


この後、太陽風の乱れがやって来て、
アラスカのライブカメラか、南極のライブカメラか、
どちらかで美しい光景が見られるかもしれません。
ACEのデータに注目しながら、楽しみに待ってみて下さい。

活発な変動は、1日か1日半程度でしょうか。
しかし、その後、11日以降は、コロナホールの影響が続くかもしれません。
SDO AIA193の太陽コロナの中心に、南北に大きく伸びています。


今日もカムチャッカ半島です。
昨日までの冷たい雨があがって、午後から青空が広がってきました。

今日は、遅ればせながら動画を作成してみたのですが、
うまくアップできるでしょうか。
そして、私はこの後をライブで見届けることはできず、
擾乱の結果は明日までお預けです。



SDO AIA193による、X2.1、X1.8、M6.7の3つの大きなフレア。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


SOHO LASCO C3による、X2.1、X1.8のフレアに伴うCMEの噴出。
(c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


STEREO Ahead COR2による、X2.1、X1.8のフレアに伴うCMEの噴出。地球は左方向にある。
(c) STEREO(NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。