宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:36)
昨日、C4.7の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/13 --- ---
11/12 22:32 C1.6
16:48 C1.6
10:28 C4.7
04:23 C1.2
00:39 C4.4
11/11 21:59 C2.3
16:15 C4.8
10:37 C2.9

黒点 11/13 (NOAA)
磁場 フレア
1123 15 β C5
1124 8 β ---
1125 3 β ---
1126 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:14 514 -2.2
-2 h 489 +1.2
-4 h 489 -0.6
-6 h 520 +0.7
-8 h 547 +0.3
-10 h - -
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
11/13 0.4 2x10^3
11/12 0.4 9x10^2
11/11 0.3 2x10^2
11/10 0.4 7x10^1
11/ 9 0.4 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/11/ 8 11:02 1121黒点群の活動は続いています。太陽風はとても低速の状態です。
2010/11/ 9 11:48 太陽のフレア活動は穏やかになっています。太陽風の速度はやや上昇しましたが、低速風が続いています。
2010/11/10 09:46 太陽のフレア活動は引き続き穏やかです。太陽風は平均的な状態です。
2010/11/11 10:21 2つの新しい黒点群が出現しました。太陽風は300km/秒前後とかなり低速です。
2010/11/12 12:12 1123黒点群が小規模フレアを多発させています。太陽風の変動によってオーロラが活発になりました。
最新のニュース

2010/11/13 12:36 更新
太陽のフレア活動は落ち着いています。高速太陽風は500km/秒台に上がっています。

担当 篠原

頻繁に小規模フレアを起こしていた1123黒点群の活動は、
昨夜、12日23時(世界時12日14時)のC1.5小規模フレアを最後に、
半日ほど静まっています。

これで一段落なのか、一休みの後再び活動を強めるのか、
引き続き注視する必要があります。

一方、北半球側の1124黒点群は、黒点の数が増えて規模が拡大しているようです。
フレア活動はまだ目立つほどではありませんが、更に発達が続くようなら、
フレアの規模も大きくなる可能性があります。

また、太陽の南半球の東端から黒点群が上がってきました。
1126黒点群と番号が付けられています。
STEREO Behindによると、あまり活動的ではないようです。

この1126黒点群付近で、プロミネンスのダイナミックな動きが見られたので、
動画で紹介します。
撮影したのは、SDO衛星AIA304カメラです。
この変動を詳しく説明することはできませんが、眺めているだけでも楽しい映像です。


太陽風は、昨日のニュースの後更にもう一段速度が上がり、500km/秒台に入りました。
立派な高速風領域です。
12日23時(世界時12日14時)頃に550km/秒まで達し、この辺りを最高速度として、
以降は500km/秒付近で安定しています。

磁場強度も、最高速度に達するまでは5nTを超えるくらいの強さを保っていたのですが、
その後は3〜4nTに弱まっています。

27日周期の図によると、最高速度の辺りで、
太陽風磁場の大まかな方向が「A」から「T」へ切り替わっています。
今回の高速風の発生源の様子と関係する変化なのでしょう。

オーロラも中規模の活動が連続しています。
AE指数では、500nTの変動が3時間おきくらいに連続して発生しています。
アラスカのライブカメラでも、きれいな活動を眺めることができました。


今後の太陽風の予想ですが、いくつかの要素があります。

今回の高速風の原因がややはっきりしないのですが、
8日頃に見えていた小さなコロナホールの影響であれば、そろそろ終わりに近づくでしょう。
(高速風は、7日に発生したMクラスフレアの影響かもしれません)

一方、SOHO EIT195を見ると太陽の北半球側に淡いコロナホールが分布しています。
この影響が明日、明後日くらいからやって来るかもしれません。

また、今日の2枚目の動画で紹介していますが、1123黒点群で頻発したフレアに伴って、
11日から12日にかけて、CME(太陽ガスの放出現象)も断続的に発生しています。
(動画で左に向かって吹き出しているガスに注目してください)
地球から見てちょうど太陽の中心付近で発生しているので、
3〜4日後くらいに影響がやって来そうです。
こちらも明日、明後日以降、太陽風に変動をもたらす要因です。

27日周期の予想では、しばらく静かな時間が続きそうでしたが、
明日以降、太陽風の変化やオーロラの活動に注目してください。


また、今回の高速太陽風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子も増加しています。
まだ、1000に達した程度ですが、今後の変動に関係して、
こちらへの注意も必要になるかもしれません。



SDO AIA304による、太陽東端のプロミネンスの活動。
(c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


STEREO Aheadによる、CMEの吹き出しの様子。左が地球の方向。
(c) STEREO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。