宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:07)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/ 5 --- ---
8/ 4 --- ---
8/ 3 --- ---

黒点  8/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
1092 4 β ---
1093 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:52 498 -3.7
-2 h 505 -5.3
-4 h 511 -5.1
-6 h 522 -5.3
-8 h 531 -5.1
-10 h 540 -2.9
-12 h 566 -1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -58 -14/ 29
-2 h -57 -6/ 22
-4 h -54 -11/ 18
-6 h -51 -18/ 28
-8 h -44 -27/ 21
-10 h -39 -34/ 38
-12 h -31 -42/ 76

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^3
8/ 5 0.5 3x10^3
8/ 4 5.3 6x10^3
8/ 3 0.6 6x10^3
8/ 2 0.5 5x10^3
8/ 1 0.4 6x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙天気日報
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NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 7/31 13:32 580km/秒の高速太陽風が安定して続いています。1092黒点群の活動度が少し上がっているようです。
2010/ 8/ 1 12:16 高速太陽風は低下が始まり、520km/秒となっています。太陽は小さな活動程度です。
2010/ 8/ 2 11:31 C3の小規模フレアが発生しました。CMEを伴っており、地球へ影響が来るでしょう。
2010/ 8/ 3 09:25 太陽風は通常の速度に戻りつつあります。太陽は小さなフレア程度です。
2010/ 8/ 4 09:45 CMEによる太陽風の擾乱が到来し、磁気嵐が発生しています。7月の黒点数を報告します。
最新のニュース

2010/ 8/ 5 10:07 更新
磁気嵐が発生し、活発なオーロラ活動が続いています。しかし、太陽風の乱れは弱まり始めています。

担当 篠原

今日はカムチャッカ半島から更新しています。
時差が3時間あるので、こちらはもうお昼です。

昨日は、お昼過ぎに自動処理ソフトが停止してしまって、
大きな擾乱になっていたのに、情報が更新されず申し訳ありませんでした。
こういう時(長期出張)に限って、何かが起きる気がしています(大イベントの発生も含めて)。


昨日始まった太陽風の擾乱は、終息へ向かいつつあります。
現在の太陽風の速度は500km/秒、磁場強度は4nTほど。
依然、高速風が続いていますが、終わりが見えてきた感じです。


今回の擾乱は、思っていた以上に大きな規模になりました。
昨日のニュースの後も、太陽風の磁場はもう一段強まり、
4日16時(世界時4日7時)頃に20nT近くまで上がりました。

この頃は、太陽風の速度も580km/秒となかなか高く、
ふたつが重なると、地球への影響もかなり大きくなる可能性があったのですが、
しばらく前に、磁場の南北成分が北向きに変わっていたのです。
このため、太陽風から磁気圏へのエネルギーの流入は弱まってしまいました。

この様子を非常に分かりやすく示しているのが、AE指数の図です。
図の前半部にすっぽり活動が抜け落ちている部分があります。
ここが磁場が北向きになった期間です。
今回の太陽風の乱れの中では、最も大きく乱れていた時間帯だったので、
ここで磁場が南を向いていれば、更に大きな磁気圏擾乱となっていたでしょう。

そのAE指数は、前後の時間帯で、
1000nTを越えて1500nTに達する激しい変動を記録しています。
現在も500〜1000nTの中規模活動が続いています。


一方、Dat指数は。上記の状況もあり、結局-100nTほどの変化で終わっています。
沖縄の磁場データでその様子を見てください。
昨日の朝に大きく下がったところで、減少が停止しています。
この後も太陽風磁場の南向きが続いていれば、更に激しい磁気嵐になっていたでしょう。

そこまで磁気嵐が強まっていれば、新聞で話題になっていたそうですが、
北海道などで低緯度オーロラが見えていたかもしれません。
その点では、ちょっと惜しかったイベントでした。


1日遅れになってしまいますが、
今回の擾乱のオーロラを撮影した南極の昭和基地の全天カメラ画像を紹介します。
1枚目は始まりの頃の写真、2枚目は3時間ほど経って磁気嵐が強まってきた頃の写真です。

極地研究所のページでは、更に多くの写真を見ることができます。
「Back Number」に入って、8月3日、4日のページに行くとよいでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、今のところ大きく増加はしていません。
こちらは、引き続き注意してください。


太陽では、東の端から1093黒点群が上がってきました。
STEREO Behindで活動が見られていた領域です。
X線でBクラスの小さな変化が度々発生しています。
こちらも、これから様子を見ていきましょう。



国立極地研究所
(c) 南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影されたオーロラ。


国立極地研究所
(c) 南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影されたオーロラ。


SOHO EIT195による太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。