宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:33)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/24 --- ---
6/23 --- ---
6/22 --- ---

黒点  6/23 (NOAA)
磁場 フレア
1022 1 α ---
1023 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:27 264 -2.6
-2 h 268 -1.9
-4 h 264 -0.1
-6 h 266 +0.2
-8 h 265 +0.6
-10 h 262 +0.6
-12 h 267 +0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
22:59 1 19/ 4
-2 h -1 19/ 2
-4 h -2 12/ 20
-6 h -3 -/ -
-8 h -3 -/ -
-10 h -2 -/ -
-12 h -3 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
6/24 0.5 1x10^1
6/23 0.7 1x10^1
6/22 0.6 1x10^1
6/21 0.6 1x10^1
6/20 0.5 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 6/19 11:14 300km/秒付近の遅い太陽風が続いています。太陽も無黒点で静穏です。
2009/ 6/20 10:50 太陽風の速度は280km/秒に下がり、磁気圏もたいへん静かです。太陽は、無黒点が続いています。
2009/ 6/21 12:05 太陽風速度は、360km/秒にやや上がっていますが、太陽風、磁気圏は静穏です。
2009/ 6/22 15:33 太陽に黒点群が2つ出現しました。太陽風は300km/秒に下がり、とても穏やかです。
2009/ 6/23 11:39 太陽に、1022、1023群と二つの黒点群が見えています。黒点群出現の推移を図にしました。太陽風は低速で静穏です。
最新のニュース

2009/ 6/24 08:33 更新
太陽風の速度は265km/秒にまで下がり、かなり低速です。これから、太陽風の速度変化がやって来るでしょう。

担当 篠原

1022黒点群は、完全に見えなくなり、
太陽面には、1023黒点群だけが残っています。
1023群の黒点の数は、昨日よりも増えていますが、
X線のグラフにフレアの変化は全く無く、静かな黒点群です。

太陽は、この後も穏やかに推移するでしょう。


太陽風は、さらに速度が下がり、265km/秒付近となっています。
ここまで下がると、かなりの低速太陽風です。

磁場強度も、2nTに弱まっていましたが、
今朝になって、5nTに回復しています。

磁気圏もたいへん静かです。
AE指数のグラフには、全く変化がありません。


SOHO EIT195の太陽コロナ写真を見て下さい。
北半球側のコロナホールは、中心線を過ぎて西側(右側)にせり出し、
そろそろ地球への影響開始位置である、西半球の真ん中あたりに達します。

コロナホールの位置や27日周期の図より、
太陽風の変化は、今日の午後か明日くらいに始まるのではないかと予想しています。

現在、ACEのデータでは、太陽風磁場の強まりが見られています。
あるいは、これが速度変化の兆しにあたるのかもしれません。
そうであれば、速度の変化は早めの到来となりそうです。

コロナホールの規模を見ると、
500km/秒台に達するくらいの太陽風が来るのではないかと思います。
継続時間は長くはならず、3日程度で一段落つくのではないでしょうか。

また、太陽の南半球の東側にも、次のコロナホールが見えています。
ここは、前周期にもぼんやりとコロナホールがあるように見えていたのですが、
今回は、はっきりと見えています。
来週の前半に、こちらの影響もやって来そうです。



SOHO EIT195による太陽コロナ。23日2時(世界時23日17時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1023黒点群が見えています。24日6時(世界時23日21時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。