宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:39)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/23 --- ---
6/22 --- ---
6/21 --- ---

黒点  6/23 (NOAA)
磁場 フレア
1022 1 α ---
1023 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:30 276 -0.8
-2 h 279 -0.8
-4 h 280 +0.1
-6 h 282 -0.1
-8 h 285 +0.8
-10 h 297 +1.7
-12 h 297 +1.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -7 -3/ 20
-2 h -6 -/ -
-4 h -6 -/ -
-6 h -5 -/ -
-8 h -5 -/ -
-10 h -4 -/ -
-12 h -4 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
6/23 0.5 1x10^1
6/22 0.6 1x10^1
6/21 0.6 1x10^1
6/20 0.5 1x10^1
6/19 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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オーロラ帯 (CARISMA)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 6/18 13:48 太陽風は、300km/秒と低速状態が続いています。黒点は消えました。
2009/ 6/19 11:14 300km/秒付近の遅い太陽風が続いています。太陽も無黒点で静穏です。
2009/ 6/20 10:50 太陽風の速度は280km/秒に下がり、磁気圏もたいへん静かです。太陽は、無黒点が続いています。
2009/ 6/21 12:05 太陽風速度は、360km/秒にやや上がっていますが、太陽風、磁気圏は静穏です。
2009/ 6/22 15:33 太陽に黒点群が2つ出現しました。太陽風は300km/秒に下がり、とても穏やかです。
最新のニュース

2009/ 6/23 11:39 更新
太陽に、1022、1023群と二つの黒点群が見えています。黒点群出現の推移を図にしました。太陽風は低速で静穏です。

担当 篠原

太陽の南半球東側に見えていた黒点に、1023群という番号が付きました。
黒点の数が増え、EIT195でもより明るく見える様になり、
規模が昨日より大きくなっています。

SOHO EIT195の動画を見ると、
太陽内部からこの活動領域が沸き上がって来る様子がよく分かります。
GOESのX線では、Aクラスの小さな変化が観測されています。
この領域が起こした変化の様です。

一方、中心線近くの1022黒点群は小さくなってしまい、
今日の可視光写真では微かに見ることができるくらいです。

どちらの黒点群も、磁場写真を見ると、[黒 白]と並んでいて、
南半球の第24活動周期の性質となっています。

活動度は、どちらも小規模で、
現時点で大きなフレアを起こすことはないでしょう。


これで、5月以降に、7群連続で第24期の黒点群が出現しています。
第23期の黒点群は、4月30日の記事にあった1016群が最後になっています。

この黒点群の変化を、1枚目の図にまとめました。
これまで、23期から24期への移行は北半球がリードしていて、
南半球では、24期はあまり出現せず、
ずるずると23期の黒点群が現れ続けていましたが、
5月以降、24期の黒点が南半球側でも連続的に出現しています。

この様子では、23期の黒点群は間もなく出現しなくなり、
完全に第24活動周期に移行することになりそうです。

そうなってくると、次に気にかかるのが、フレアなどの太陽活動の活発化です。
周期の変わり目で、どの辺りから活動度が上がってくるのか、
いずれ、別のデータから調べてみたいと思います。


太陽風は、かなり遅い状態が続いています。
速度は、300km/秒から280km/秒へ一段低下しています。

ここしばらく記事に書いていますが、
次の高速風の到来は、24日後半か25日頃になりそうです。
それまでは、このまま穏やかな状態が続くでしょう。


明日以降、太陽風に変化がやって来る可能性があるわけですが、
速度の変化に先立って、太陽風の磁場強度が強まるでしょう。
この点に注意しながら、明日以降のACEのデータに注目して下さい。



2008年1月以降に出現した太陽黒点の緯度と、活動周期の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : NOAA, SOHO


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。23日2時半(世界時22日17時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽可視光写真。南半球に、1022、1023群と2つの黒点群があります。23日2時半(世界時22日17時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽磁場。2つの黒点群は[黒 白]の極性です。23日1時(世界時22日16時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。