宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:44)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/28 --- ---
10/27 --- ---
10/26 --- ---

黒点 10/28 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:41 330 -1.0
-2 h 340 +0.5
-4 h 344 +1.0
-6 h 338 +1.1
-8 h 339 +0.8
-10 h 347 +1.4
-12 h 358 +1.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -12 15/ 8
-2 h -12 4/ 6
-4 h -11 6/ 5
-6 h -11 9/ 1
-8 h -11 8/ 2
-10 h -10 8/ 3
-12 h -10 6/ 6

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
10/28 0.6 3x10^1
10/27 0.7 5x10^1
10/26 0.7 2x10^2
10/25 0.6 1x10^2
10/24 0.6 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/23 08:44 太陽風の速度が450km/秒に上昇し、小型の高速風領域が来ている様です。
2008/10/24 09:06 太陽風の速度は下がり、低速状態に戻りつつあります。磁気圏は静穏です。
2008/10/25 10:40 太陽風の速度は320km/秒と低速状態です。磁気圏もとても穏やかです。
2008/10/26 10:04 300km/秒の遅い太陽風が続いています。磁気圏もたいへん静かです。
2008/10/27 12:47 太陽風の速度が400km/秒に上がりました。本格的な高速風領域が近づいています。
最新のニュース

2008/10/28 09:44 更新
太陽風の速度はやや遅く、静穏です。これから高速風が始まります。小さなCMEが発生しました。

担当 篠原

太陽の西側(左側)から、CME(太陽ガスの放出現象)が飛び出しています。
SOHO衛星LASCO C3カメラの連続写真を見てください。
昨日、27日9時(世界時27日0時)頃から始まっています。
小さい規模のCMEでした。

フレアは起きていないと思われますので、
プロミネンスの放出現象が発生したのではないかと思います。
地球への影響はありません。


太陽風は、速度を下げ、340km/秒あたりになっています。
密度が再び低くなり、1個/cm^3を割ったため、
データが散乱する様になっています。
磁場強度は、5nTと普通の強さです。

磁気圏もたいへん穏やかです。
AE指数、シベリア磁場データともに、全く変化がありません。


これから、高速太陽風が地球にやって来ると予想しています。
SOHO EIT195による太陽コロナ写真を見ると、
コロナホールは既に西半球側(右側)に回り込み、
先頭(右端)は、地球への影響開始が始まる目安の位置に達しています
(太陽の中心と西の端との中間付近を目安の位置としています)。

このため、今日のうちには、高速風が始まるのではないでしょうか。
太陽風磁場の強まりと、
現在、密度がとても下がっていることから、密度の回復や強まりが、
高速風到来の目印となるでしょう。

今後、3日程度はオーロラ活動も活発化すると思われます。
ライブカメラにも注目してください。


太陽は無黒点で、静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。28日9時(世界時28日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

10/27 00:42 UT

10/27 02:42 UT

10/27 04:42 UT

10/27 09:42 UT

10/27 11:42 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。