宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:40)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/25 --- ---
10/24 --- ---
10/23 --- ---

黒点 10/25 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:30 316 +1.0
-2 h 321 +0.6
-4 h 331 +0.5
-6 h 342 +0.5
-8 h 344 +1.0
-10 h 351 +1.9
-12 h 348 +0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -12 11/ 6
-2 h -12 5/ 3
-4 h -11 6/ 6
-6 h -11 12/ 1
-8 h -11 11/ 2
-10 h -11 10/ 4
-12 h -10 10/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
10/25 0.6 1x10^2
10/24 0.6 1x10^2
10/23 0.8 4x10^2
10/22 0.8 3x10^2
10/21 0.7 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/20 12:45 太陽風は低速ですが、南向き磁場の影響で、磁気圏はやや活動的になっています。
2008/10/21 09:38 太陽風の速度は、400km/秒に上がりました。磁気圏はとても静かです。
2008/10/22 09:03 太陽風は、速度が370km/秒へやや下がりました。磁気圏も静穏です。
2008/10/23 08:44 太陽風の速度が450km/秒に上昇し、小型の高速風領域が来ている様です。
2008/10/24 09:06 太陽風の速度は下がり、低速状態に戻りつつあります。磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2008/10/25 10:40 更新
太陽風の速度は320km/秒と低速状態です。磁気圏もとても穏やかです。

担当 篠原

太陽風の速度(ACEの黄色線)は更に下がり、320km/秒とすっかり低速風になっています。
太陽風の密度(橙色線)も下がっていて、1個/cm^3を割っています。

密度が1個/cm^3以下に下がると、ACE衛星の粒子測定器の誤差が大きくなるらしく、
データの点が散らばるようになっています。
更に密度が下がると、速度のグラフもばらつきが目立つ様になるでしょう。

太陽風の磁場強度(白線)は、2nTに弱まっています。
太陽風は、速度、密度、磁場ともに弱まった状態です。


磁気圏も非常に静穏です。
AE指数には変化が全く見られません。

穏やかな状態は、明後日の27日頃まで続くと思われます。
そして、28日頃から次の高速太陽風が始まるだろうと予想しています。
高速風の始まりから数日間は、オーロラ活動も活発化すると思われますので、
27日以降は、ライブカメラにも注目してください。


太陽のデータを提供するNASAのシステムが止まっている様で、
SOHO、STEREOともに太陽画像を見ることができません。

米国NOAAのSWPCの報告では、太陽には黒点は見られず、
静穏な状態がづついているそうです。
GOESのX線データも完全に平坦で、フレア活動は全く見られません。

放射線帯高エネルギー電子は、低いレベルで安定しています。
こちらも、高速風の到来まではこのままでしょう。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。