宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:47)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/27 --- ---
10/26 --- ---
10/25 --- ---

黒点 10/27 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:33 392 +0.7
-2 h 392 +0.7
-4 h 400 +2.6
-6 h 395 -1.1
-8 h 397 +0.5
-10 h 397 +2.8
-12 h 391 +0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -11 1/ 6
-2 h -11 8/ 5
-4 h -12 5/ 7
-6 h -11 0/ 6
-8 h -10 7/ 3
-10 h -11 9/ 8
-12 h -12 0/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
10/27 0.5 5x10^1
10/26 0.7 2x10^2
10/25 0.6 1x10^2
10/24 0.6 1x10^2
10/23 0.8 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/22 09:03 太陽風は、速度が370km/秒へやや下がりました。磁気圏も静穏です。
2008/10/23 08:44 太陽風の速度が450km/秒に上昇し、小型の高速風領域が来ている様です。
2008/10/24 09:06 太陽風の速度は下がり、低速状態に戻りつつあります。磁気圏は静穏です。
2008/10/25 10:40 太陽風の速度は320km/秒と低速状態です。磁気圏もとても穏やかです。
2008/10/26 10:04 300km/秒の遅い太陽風が続いています。磁気圏もたいへん静かです。
最新のニュース

2008/10/27 12:47 更新
太陽風の速度が400km/秒に上がりました。本格的な高速風領域が近づいています。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風の速度(ACEの赤線)が上昇し、
400km/秒と通常のレベルを回復しました。
急に見られた変動ですが、速度上昇の規模としてはたいしたものではありません。

昨日のニュースのACEの図を見てください。
図の最後のところで、太陽風の磁場強度(白線)が5nTを超えるくらいに強まっています。
気になる変化だなと見ていたのですが、
その後、磁場強度は10nTに強まり、速度の上昇が発生しました。

10nT近くまで上がると、何か来るなと予想できるのですが、
5nTに上がった程度だと、まだ、判断するのは難しいです。

今回、2週間の静穏期間に、速度の盛り上がりが2度ほどやって来ました
(27日周期の図、22-23日と26日)。
どちらも規模の小さな変化でしたが、
次の周期にどうなっているか、興味が持たれます。


速度がやや上がりましたが、磁気圏は概ね静穏です。
AE指数では、200nTくらいの小さな変化が見られる程度です。

速度の変化は、一段落ついています。


この後、明日に入ってからではないかと考えていますが、
高速の太陽風がやって来ます。
前周期に、最高速度700km/秒、6日間ほど続いた高速風の回帰です。
発生源のコロナホールは、太陽の中心に広がっています(SOHO EIT195)。
すると、3日後くらいに最高速度の領域がやってくるのではないでしょうか。

高速風の始まりは、磁場強度(ACEの白線)の上昇で分かります。
現在5nTの磁場強度が、このレベルを超えて10nT近くへ強まると、
高速風の到来です。

オーロラ活動は、高速風の前半が見頃です。
これから10月30日にかけて、アラスカのライブカメラに期待しましょう。


放射線帯高エネルギー電子は、低いレベルで安定しています。
高速風到来後、上昇に注意してください。

太陽は無黒点で、静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。27日12時半(世界時27日3時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。