宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:48)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/13 --- ---
10/12 --- ---
10/11 --- ---

黒点 10/12 (NOAA)
磁場 フレア
1005 6 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:41 514 +0.2
-2 h 508 +0.4
-4 h 505 -0.8
-6 h 522 -0.5
-8 h 534 -1.4
-10 h 514 +0.3
-12 h 535 -2.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -19 -8/ 9
-2 h -20 -5/ 12
-4 h -20 8/ 7
-6 h -23 -1/ 11
-8 h -22 -3/ 18
-10 h -26 -13/ 8
-12 h -23 -16/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
10/13 0.6 1x10^4
10/12 0.6 2x10^3
10/11 0.7 5x10^3
10/10 0.6 7x10^3
10/ 9 0.8 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/ 8 09:20 400km/秒の速度で太陽風は安定しています。3日ほど静穏な状態が続くでしょう。
2008/10/ 9 09:02 太陽風はかなり低速になっています(320km/秒)。磁気圏は非常に静穏です。
2008/10/10 08:48 小さな黒点群が出現しています。太陽風はとても速度が遅く、穏やかです。
2008/10/11 08:47 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。これから高速風がやって来るでしょう。
2008/10/12 12:59 高速太陽風がやって来ました。磁気圏活動が活発になり、小規模の磁気嵐になっています。
最新のニュース

2008/10/13 08:48 更新
530km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏も活動的な状態です。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
太陽風の速度は、昨日より530km/秒前後で安定した状態が続いています。
磁場強度も5nTで安定していて、まだ弱まってはいません。


磁気圏のオーロラ活動も活発でした。
AE指数では、500nTから900nTの中規模の活動が、3〜4時間おきに発生していて、
グラフとしてにぎやかです。
ACEの太陽風磁場を見ると、-2nTほどの小さな南向きが続いているので、
磁気圏も活動的になったのでしょう。
ただ、この程度の南向きにしては、活動が大きめだった印象です。

一方、磁気嵐はゆっくりと弱まっています。
-100nTまで下がった沖縄の磁場データは、静穏レベルに戻りつつあります。
この傾向は、世界規模で観測しているDst指数とほぼ同じです。


前周期との比較から、高速太陽風は、これから終わりに向かうと思われます。
前周期の高速風は、2日ほど続きました。
速度が下がる前に、太陽風の磁場強度がもう一段弱まるのではないかと思いますが、
このあたりは、変化を見てみないと分かりません。

高速風が弱まるとともに、磁気圏も静穏になっていくでしょう。
今回の高速風が終わると、2週間近く静穏な期間が続きます。


放射線帯の高エネルギー電子は、一気に増加して、警戒レベルに達しています。
衛星の運用などで、注意が必要な状態です。


太陽では、1005黒点群が見えています。
この大きさだと、これから数日間は残りそうです。

SOHO EIT195の太陽写真を見ると、
太陽の東の端(左端)の向こう側にも、明るい領域が見えています。
ここにも黒点群があるかもしれません。
明日か明後日頃に見えて来るでしょう。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。13日8時半(世界時12日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。