宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:20)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 8 --- ---
10/ 7 --- ---
10/ 6 --- ---

黒点 10/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:17 369 -1.3
-2 h 378 +0.2
-4 h 391 -0.2
-6 h 384 +1.2
-8 h 386 -1.1
-10 h 379 -2.2
-12 h 385 +0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -13 3/ 3
-2 h -14 2/ 5
-4 h -13 9/ 4
-6 h -15 8/ 5
-8 h -15 5/ 6
-10 h -12 7/ 3
-12 h -10 8/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^3
10/ 8 0.4 9x10^3
10/ 7 0.6 1x10^4
10/ 6 0.4 1x10^4
10/ 5 0.6 1x10^4
10/ 4 0.6 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/ 3 09:06 太陽風の速度は、700km/秒に上がりました。オーロラも活動的でした。
2008/10/ 4 11:34 650km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏活動も活発に続いています。
2008/10/ 5 09:54 太陽に1003黒点群が出現しました。高速風は終わりに近づき、ゆっくりと速度を下げています。
2008/10/ 6 12:49 高速太陽風は終わりに向かっています(480km/秒)。黒点群は消えて、太陽は無黒点です。
2008/10/ 7 09:30 太陽風は通常の速度レベルに下がっています。磁気圏も静穏です。小さなCMEが見えています。
最新のニュース

2008/10/ 8 09:20 更新
400km/秒の速度で太陽風は安定しています。3日ほど静穏な状態が続くでしょう。

担当 篠原

地球は高速風領域を抜け出し、
昨日の太陽風は、400km/秒と平均的な速度で安定していました。
磁場強度も3〜4nTとやや弱めの値で安定し、穏やかな太陽風となっています。

これを受け、地球の磁気圏も穏やかな状態で安定しています。
オーロラの活動度を示す、AE指数の変化を見ると、
一カ所だけ、250nTほどの小規模活動が見られますが、その他は全く平坦です。

オーロラ活動が発生した時間帯は、ACEの太陽風を見ると、
磁場の南北成分が、4時間ほど-2nTほどの南を向き続けていました。
この影響で、オーロラが発生したのでしょう。
ただし、速度は下がっていますから、磁気圏への影響も限定的でした。


太陽風は、明後日くらいまでは穏やかに過ぎ、
11日、あるいは12日頃に、高速風がやってくるでしょう。
今度の高速風は規模が小さく、2日ほどで終わりそうです。


今日は、SOHOの写真が更新されていません。
その代わりに、STEREO Behindの太陽コロナ写真を掲載します。

STEREO Behindは、地球よりも3日分近く自転が進んだ太陽を見ています。
そのため、SOHOでは太陽の中心に見えていたコロナホールは、
既に、西側(右側)に大きく移動しています。

一方、太陽の東半球(左側)を見ると、新たなコロナホールなどは見られず、
今度のコロナホール以降の擾乱要因は見られません。


放射線帯高エネルギー電子は、若干減少していますが、
まだ高めの状態が続いています。
減少のペースはとてもゆっくりです。

太陽は、最新写真が見られないのですが、無黒点のままの様です。
X線の変化は非常に静穏です。



STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。8日8時半(世界時7日23時半)。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。