宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:47)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/11 --- ---
10/10 --- ---
10/ 9 --- ---

黒点 10/10 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:41 326 +3.1
-2 h 325 -2.2
-4 h 307 +1.7
-6 h 308 +1.8
-8 h 305 -1.6
-10 h 295 -0.7
-12 h 301 +0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -12 15/ 6
-2 h -10 11/ 5
-4 h -11 17/ 6
-6 h -13 14/ 6
-8 h -12 11/ 4
-10 h -13 8/ 4
-12 h -13 10/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^3
10/11 0.6 5x10^3
10/10 0.6 7x10^3
10/ 9 0.8 1x10^4
10/ 8 0.5 9x10^3
10/ 7 0.6 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/ 6 12:49 高速太陽風は終わりに向かっています(480km/秒)。黒点群は消えて、太陽は無黒点です。
2008/10/ 7 09:30 太陽風は通常の速度レベルに下がっています。磁気圏も静穏です。小さなCMEが見えています。
2008/10/ 8 09:20 400km/秒の速度で太陽風は安定しています。3日ほど静穏な状態が続くでしょう。
2008/10/ 9 09:02 太陽風はかなり低速になっています(320km/秒)。磁気圏は非常に静穏です。
2008/10/10 08:48 小さな黒点群が出現しています。太陽風はとても速度が遅く、穏やかです。
最新のニュース

2008/10/11 08:47 更新
太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。これから高速風がやって来るでしょう。

担当 篠原

昨日お知らせした小さな黒点は、1004黒点群という番号が付きました。
しかし、黒点そのものはすぐに見えなくなってしまい、
現在の太陽は無黒点に戻っています。

SOHO EIT195を見てください。
1004群が現れた場所は、太陽の中心からやや南西(右下)に移動し、
小さな明るい光として残っています。
そして、現在の太陽には、この他にも明るい点がいくつも見えています。
これらはいずれも磁場が強まっている場所で、
このうちのいくつかは、更に強まって黒点が現れるかもしれません。


太陽風は、遅い状態が続いています。
速度は、300km/秒から330km/秒へ若干上がっていますが、たいした変化ではありません。
磁場強度も5nTへやや上がっていますが、通常レベルに戻った程度です。

このため、磁気圏はとても穏やかです。
AE指数には、小さな変化がいくらか見えている程度で、全体的には静穏です。


今日から明日にかけて、比較的短期間の高速風が始まると予想しています。
継続期間は、2〜3日と見られます。

SOHO EIT195を見ると、コロナホールは既に太陽の西側に大きく移動し、
既に、いつ高速風がやってきてもおかしくない状態になっています。
しかし、前周期の太陽風の変化を振り返ると(27日周期の図)、
高速風の到来はもう1日ほど遅くなっています。

高速風が始まる前には、太陽風の磁場が強まります。
その変化に注目して、高速風の始まりを見つけてください。

磁場強度が強まると、オーロラ活動も強まりやすくなります。
その時は、アラスカのライブカメラにも注目してください。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。11日8時(世界時10日23時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。