宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:49)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内が非常に荒れています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 6 --- ---
10/ 5 --- ---
10/ 4 --- ---

黒点 10/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:45 475 -1.5
-2 h 487 -1.6
-4 h 487 +0.8
-6 h 478 +0.6
-8 h 483 -0.2
-10 h 505 +2.0
-12 h 514 +0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -14 3/ 60
-2 h -12 2/ 4
-4 h -12 -4/ 8
-6 h -11 1/ 7
-8 h -11 3/ 5
-10 h -12 0/ 4
-12 h -11 -1/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^3
10/ 6 0.4 1x10^4
10/ 5 0.6 1x10^4
10/ 4 0.6 1x10^4
10/ 3 0.8 5x10^3
10/ 2 0.6 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/ 1 12:44 太陽風の速度は470km/秒に上がっています。更に、速度が上がると予想されます。
2008/10/ 2 09:12 太陽風の速度は、600km/秒に上昇しました。磁気圏はやや活動的です。
2008/10/ 3 09:06 太陽風の速度は、700km/秒に上がりました。オーロラも活動的でした。
2008/10/ 4 11:34 650km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏活動も活発に続いています。
2008/10/ 5 09:54 太陽に1003黒点群が出現しました。高速風は終わりに近づき、ゆっくりと速度を下げています。
最新のニュース

2008/10/ 6 12:49 更新
高速太陽風は終わりに向かっています(480km/秒)。黒点群は消えて、太陽は無黒点です。

担当 篠原

昨日現れた1003黒点群は、すぐに消えてしまいました。
太陽は無黒点にもどり、静穏です。
まだ、安定した規模の黒点群にはなりませんでした。


高速太陽風は、ゆっくりと速度を下げつつも、高速状態を保っています。
昨夜、500km/秒台を割り、現在は480km/秒ほどです。
この後も、高速風は次第に速度を下げ、
今日、明日くらいで、通常の速度に戻るでしょう。

高速風が弱まるとともに、磁気圏へ流れ込むエネルギーも小さくなっています。
AE指数は、小さな変化が見えている程度で、磁気圏は概ね静穏です。
3日幅のシベリア磁場データを見ると、3日前は活発だったオーロラ活動が、
一昨日、昨日と次第に静穏になっていく様子がよく分かります。

高速風はやがて終わり、
磁気圏も、これから6日間程度は穏やかな状態が続くでしょう。


SOHO EIT195で、次のコロナホールが太陽の中心に近づいています。
現在の太陽と27日前の太陽で、コロナホールの広がりを比べてみましょう。
1枚目の写真は、現在の太陽コロナです。
2枚目の写真は、太陽が同じ面を地球に向けていた、27日前の太陽です。

どちらにも、太陽の中心やや東(左)にコロナホールの薄暗い影が見えています。
しかし、27日前は比較的まとまって濃い部分が見えていたのに対し、
現在の太陽では、暗い部分が小さくなっています。
コロナホールの規模が縮小しているのかもしれません。

27日周期の図で、前周期の太陽風を振り返ると、
9月15日に始まった高速太陽風は、継続時間が2日間程度と規模の小さなものでした。
今回、この高速風領域の規模がさらに小さくなっている可能性があります。
回帰は、10月12日頃だと予想されますが、どうなるでしょうか。


放射線帯高エネルギー電子は、ほとんど変化がありません。
高速風が終わりに近づき、これから、ゆっくりとした減少が始まります。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。6日12時半(世界時6日3時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、27日前の太陽コロナ。9月9日12時半(世界時9月9日3時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。