宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:55)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 7 --- ---
5/ 6 --- ---
5/ 5 --- ---

黒点  5/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:45 537 -0.7
-2 h 526 +0.8
-4 h 528 +0.0
-6 h 547 -0.0
-8 h 529 +2.2
-10 h 535 +1.3
-12 h 547 +1.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -11 -/ -
-2 h -12 -/ -
-4 h -11 -/ -
-6 h -8 -/ -
-8 h -10 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^3
5/ 7 0.6 7x10^3
5/ 6 0.6 3x10^3
5/ 5 0.8 1x10^3
5/ 4 0.5 1x10^3
5/ 3 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/ 2 10:05 太陽風の速度は一旦下がっていますが、これから次の上昇が始まりそうです。
2008/ 5/ 3 11:45 太陽風は速度440km/秒で比較的穏やかです。高速風はこれから来るでしょう。
2008/ 5/ 4 12:55 南半球に新しい活動周期の黒点が出現しました。太陽風の速度は、500km/秒に上がっています。
2008/ 5/ 5 09:38 太陽風の速度が600km/秒に上昇しています。小規模の磁気圏活動が起きています。
2008/ 5/ 6 10:36 600km/秒の高速太陽風が続いています。南半球の黒点群は消えてしまったようです。
最新のニュース

2008/ 5/ 7 09:55 更新
太陽風の速度は520km/秒に下がりましたが、高速風は続いています。

担当 篠原

昨日の夕方くらいから、太陽風の速度はやや下がって、520km/秒ほどになっています。
高速状態ではありますが、すこし落ちつています。
磁場強度は4nTで安定しています。

速度は一段下がりましたが、
前周期(27日前)の変化を参考にすると、このまま下がりきってしまうのではなく、
もうしばらく高速風が続くのではないかと思います。
ただし、前回ほどの勢いはなくなっている様です(27日周期の図を参照)。


AE指数を見ると、磁気圏のオーロラ活動は、
前半は活発、後半は静かにと、きれいに切り替わっています。
速度が650km/秒から520km/秒へと切り替わったことも影響しているのでしょう。

まだ高速風は続いていますから、小規模の活動は続きそうです。
太陽風の乱れは、もう4日くらい残る可能性があります。


放射線帯の高エネルギー電子は、じりじりと増加しています。
GOES11(青線)は、10,000のレベルをうかがっています。
しかし、太陽風の速度が下がってしまったので、更に上昇を続けるのか、
10,000に届かない所で止まってしまうのか、明日の様子に注目です。

太陽は無黒点で、フレア活動もなく、とても穏やかです。
993黒点群のあった場所は、SOHO EIT195ではまだ明るく見えています。
太陽の磁場写真でも、磁場の構造は残っています。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/ 7 00:13 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。