宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:45)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 3 --- ---
5/ 2 --- ---
5/ 1 --- ---

黒点  5/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:40 454 -0.5
-2 h 444 -1.1
-4 h 444 +1.4
-6 h 445 +0.7
-8 h 448 +2.7
-10 h 457 +3.5
-12 h 448 +2.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -9 -/ -
-2 h -9 -/ -
-4 h -8 -/ -
-6 h -8 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
5/ 3 0.6 2x10^3
5/ 2 0.5 9x10^3
5/ 1 0.6 1x10^4
4/30 0.5 1x10^4
4/29 0.6 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 4/28 10:28 太陽風の速度は480km/秒と高まったままです。放射線帯も強まった状態が続いています。
2008/ 4/29 11:24 太陽風の速度は下がり、通常の状態に戻っています。今夜以降、CMEの影響がやって来そうです。
2008/ 4/30 10:57 太陽風は通常の速度に下がり、穏やかな状態です。CMEの影響はまだ見られません。
2008/ 5/ 1 10:25 太陽風の速度が、500km/秒に上がっています。高速風の始まりです。
2008/ 5/ 2 10:05 太陽風の速度は一旦下がっていますが、これから次の上昇が始まりそうです。
最新のニュース

2008/ 5/ 3 11:45 更新
太陽風は速度440km/秒で比較的穏やかです。高速風はこれから来るでしょう。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風は速度が480km/秒へ上昇し、
半日ほど続きましたが、その後、440km/秒へ下がっています。

ニュースの中で、磁場強度や密度の上昇から、速度の上昇を予想しましたが、
たいした速度の変化にはなりませんでした。

現在の磁場強度は5nT。
密度は一旦下がって、また10個/cm^3まで上がっています。


27日周期の図を見て下さい。
前周期では、既に高速風が始まっているタイミングですが(4月4日以降)、
今回は400km/秒台の風が続いているだけです。
コロナホールの分布の変化が、太陽風の様子も変えている様です。

SOHO EIT195の太陽写真を見ると、南半球の大きなコロナホールは、
太陽の西側に移動し、地球へ影響が及び始める目安の位置に達しつつあります。
これから、本格的な高速太陽風がやって来そうです。
引き続き、太陽風の変化に注意して下さい。


磁気圏のオーロラ活動ですが、
AE指数を見ると、600nTほどの中規模活動が2回発生しています。
ACEの太陽風磁場の南北成分を見ると、それぞれ、磁場が南側を向いた時に起こっています。

その他の時間帯は、磁場がずっと北向きだったので、磁気圏への影響は小さくなりました。
この点にも注目しながら、ACEの磁場(赤線)とAE指数の強まりを比べてみると面白いでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、引き続き減少しています。
太陽風が穏やかなので、増加はまだ起こりません。

太陽は黒点がなく、たいへん穏やかです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/ 3 02:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。