宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:36)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 6 --- ---
5/ 5 --- ---
5/ 4 --- ---

黒点  5/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
0993 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:25 644 -0.0
-2 h 621 -0.5
-4 h 606 +2.3
-6 h 608 -1.2
-8 h 611 -2.7
-10 h 616 -1.5
-12 h 618 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -15 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -16 -/ -
-6 h -20 -/ -
-8 h -16 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -6 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
5/ 6 0.6 3x10^3
5/ 5 0.8 1x10^3
5/ 4 0.5 1x10^3
5/ 3 0.6 2x10^3
5/ 2 0.5 9x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/ 1 10:25 太陽風の速度が、500km/秒に上がっています。高速風の始まりです。
2008/ 5/ 2 10:05 太陽風の速度は一旦下がっていますが、これから次の上昇が始まりそうです。
2008/ 5/ 3 11:45 太陽風は速度440km/秒で比較的穏やかです。高速風はこれから来るでしょう。
2008/ 5/ 4 12:55 南半球に新しい活動周期の黒点が出現しました。太陽風の速度は、500km/秒に上がっています。
2008/ 5/ 5 09:38 太陽風の速度が600km/秒に上昇しています。小規模の磁気圏活動が起きています。
最新のニュース

2008/ 5/ 6 10:36 更新
600km/秒の高速太陽風が続いています。南半球の黒点群は消えてしまったようです。

担当 篠原

いよいよ大型連休も最後です。
宇宙では、高速の太陽風(ACEの黄色線)が続いています。
昨日、600km/秒に上がった後は、ずっとその速度で安定しています。
ACEの最新値では、もう一息上がって、640km/秒になっています。

一方、太陽風の磁場強度(白線)は、6nTから4nTへとやや弱まっています。
太陽風の速度は上がりきり、高速風領域は中盤を迎えているようです。


太陽風磁場の南北成分(赤線)が、南北両方向に振れるようになっています。
このため、磁気圏の活動は、これまでよりも少し強まっています。
AE指数では、600nTくらいの中規模活動が見られていますし、
シベリア磁場データでは、右端の昨日の変化は少し強まっています。


SOHO EIT195の太陽写真を見ると、
コロナホールの中心は、太陽の西側(右側)の端っこまで移動しましたが、
そこから南極へ向かって長く延びている部分が、写真の下の方に見えています。
前周期は、ここからの影響と思われる高速風が、もう5日ほど続きました。

今回も同様の変化をするのでしょうか。
27日周期の図を見てください。
コロナホールの様子が変わったため、今回の高速風の立ち上がりは、
前周期(4月5-6日)と今周期(5月2-3日)とでだいぶ変わっていました。
高速風の後半はどうなるのか、今週いっぱい注目したいところです。


高速風を受けて、放射線帯の高エネルギー電子は、やや上昇しています。
この後も、じりじりと上がり続ける可能性がありますので、
速度が高い間は注意してください。

太陽では、993黒点群がほとんど見えなくなっています。
太陽は無黒点に戻りそうです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/ 6 00:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。