宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 7/21 10:35 高速の太陽風がやって来ました(480km/秒)。南向き磁場の影響で、活発なオーロラ活動も発生しています。
2007/ 7/22 11:37 高速風が続いていますが、速度は低下傾向にあります(450km/秒)。次のコロナホールが見えています。
2007/ 7/23 10:51 太陽風は通常の状態に戻りました(400km/秒)。太陽は無黒点です。
2007/ 7/24 10:35 太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。
2007/ 7/25 09:56 穏やかな宇宙天気が続いています。太陽風は低速(320km/秒)。無黒点が続いています。
最新のニュース

2007/ 7/26 10:01 更新
低速の太陽風が続き、磁気圏はとても穏やかです。これから高速風が始まると思われます。

担当 篠原

太陽風は、引き続き低速で穏やかな状態が続いています。
速度はもう一段下がって、300km/秒とかなり低速です。
磁場強度も、2nT前後と弱まったままです。

このため、磁気圏はたいへん静かです。
シベリア磁場データは、今日も平らなままです。
AE指数も変化は全く見られません。

とても静かな宇宙天気です。


この後、コロナホールの影響で、太陽風の乱れがやって来ると思われます。
発生源のコロナホールは、太陽の西にだいぶ進み、
SOHO EIT284の写真ではやや見にくくなっています。
言い替えると、地球に影響を及ぼす位置に達しているということになります。

前周期の変化から考えると、やってくる乱れは小規模です。
前回は、最高速が550km/秒程度、500km/秒を超えたのは1日程度でした。
今回の高速風の規模も、それほど変わらないのではないでしょうか。
やってくるのは、今日の夜か、明日に入ってではないかと思われます。

また、今日の写真ではかえって分かりにくくなっていますが(昨日の方が見やすそうです)、
太陽の中心付近には次のコロナホールが来ています。
こちらの影響も、3-4日後くらいに始まりそうです。


太陽は無黒点のままです。
SOHO EIT284の東の端に見えていた明るい領域は、既にこちら側に回って来ている様です。
とすると、この領域には黒点は無かったようです。
フレア活動は全く無く、静かな太陽です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。