宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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太陽X線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 7/20 09:48 低速の太陽風が続いています。コロナホールの影響はまだ見られません。
2007/ 7/21 10:35 高速の太陽風がやって来ました(480km/秒)。南向き磁場の影響で、活発なオーロラ活動も発生しています。
2007/ 7/22 11:37 高速風が続いていますが、速度は低下傾向にあります(450km/秒)。次のコロナホールが見えています。
2007/ 7/23 10:51 太陽風は通常の状態に戻りました(400km/秒)。太陽は無黒点です。
2007/ 7/24 10:35 太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。
最新のニュース

2007/ 7/25 09:56 更新
穏やかな宇宙天気が続いています。太陽風は低速(320km/秒)。無黒点が続いています。

担当 篠原

太陽から地球まで、宇宙天気は穏やかな状態が続いています。
太陽風は次第に速度を下げ、320km/秒の低速風になっています。
磁場強度も2〜3nTと弱めです。

昨日上昇していた太陽風の密度は、
最大で10個/cm^3程度まで上がり、その後4個/cm^3に下がっています。
太陽風のその他の変化にはつながっていません。


太陽風は低速で、磁場強度も弱いため、磁気圏はとても穏やかです。
シベリアの磁場データは、3日続けて平坦になっています。
AE指数にも変化はほとんど見られず、とても静かな状態です。


この静かな状態は、今日いっぱいは続きます。
その後、太陽風の乱れが始まると予想されます。

これは、27日周期の図で6月29日に始まった小規模の高速風の回帰です。
日本時間では、明日、7月26日の後半から、27日の前半にかけてやって来そうです。

高速風の発生源のコロナホールは、自転とともに太陽面を西へ移動しています。

地球に高速風が到達するタイミングは、コロナホールの先端(右端)が、
太陽の中心と西の端(右端)の中間付近にさしかかる頃を目安とすると便利です。
今日の写真では、コロナホールはその位置に近づいています。


太陽は無黒点のままです。
X線の強度はたいへん低く、GOESのX線グラフは2日間真っ平らです。
壊れているのではないかとも思われる図になっています。

ただし、明日か明後日くらいに、新しい黒点群が東の端から顔を出すかもしれません。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。