宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 7/15 15:01 600km/秒の高速太陽風がやってきました。南向き磁場の影響で、活発なオーロラ活動も発生しています。
2007/ 7/16 08:46 高速風は続いていますが、速度は500km/秒に下がりました。磁気圏は穏やかです。
2007/ 7/17 07:06 太陽風の速度は下がり続けています(450km/秒)。コロナホールが太陽の中心に達しています。
2007/ 7/18 09:41 太陽風は通常の状態に戻っています(380km/秒)。これから次の高速風がやって来るでしょう。
2007/ 7/19 10:05 低速の太陽風のため(320km/秒)、磁気圏はとても穏やかです。コロナホールの影響が始まりそうです。
最新のニュース

2007/ 7/20 09:48 更新
低速の太陽風が続いています。コロナホールの影響はまだ見られません。

担当 篠原

低速の太陽風が続いています。
昨日より、300〜320km/秒の低速風で安定しています。

コロナホールの影響はまだ見えていません。
27日周期の図によると、昨日、太陽風磁場のセクター境界がやってきました。
セクター境界とは、太陽風磁場の大まかな向きが切り替わる場所のことで、
昨日の場合、「太陽から地球向き(A)」だったのが、
「地球から太陽向き(T)」にひっくり返っています。

前周期の変化では、
セクター境界は6月21日に、高速風の始まりとともにやって来ました。
今周期は、速度の変化はまだ見られず、
セクター境界と高速風の位置関係も変わっている様です。


太陽風磁場の南北成分は、2nT程度の弱い振幅で北寄りに推移しています。
低速風であることもあり、磁気圏のオーロラ活動はとても静穏です。
シベリアの磁場データは平坦で、AE指数にも変化は記録されていません。

SOHO EIT284では、コロナホールは順調に太陽の西側へ移動しています。
影響がやってくるのかどうかは、このままACEのデータを見続けるしかありません。
今日、明日にかけて、変化がやって来るかどうかでしょう。
やって来た場合も、速度が大きく上がることはなさそうです。


太陽では、963黒点群が西に没しつつあります。
太陽はこのまま無黒点になりそうです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。