宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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太陽X線 (GOES)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 7/11 08:23 963黒点群が活発に活動し、最大でC8.2の小規模フレアを起こしています。
2007/ 7/12 08:10 太陽風の速度が上昇し(590km/秒)、活発なオーロラ活動が発生しました。963群の活動は落ち着いています。
2007/ 7/13 08:42 高速風は落ち着いて、500km/秒を切っています。磁気圏は静穏です。
2007/ 7/14 07:57 太陽風の速度は下がり、磁気圏は穏やかです。再び、太陽風の速度が上がるかもしれません。
2007/ 7/15 15:01 600km/秒の高速太陽風がやってきました。南向き磁場の影響で、活発なオーロラ活動も発生しています。
最新のニュース

2007/ 7/16 08:46 更新
高速風は続いていますが、速度は500km/秒に下がりました。磁気圏は穏やかです。

担当 篠原

高速太陽風は速度が下がり始めています。
昨日のニュースの頃の600km/秒が最高速の領域だった様で、
その後ゆっくりと下がり、現在は500km/秒になっています。
ただ、速度としては高速状態が続いています。

速度は高い状態が続いていましたが、
磁場強度が下がったことと、南北成分が0nT付近を上下するような変化になっていて、
高速風の磁気圏への影響は弱まっています。
昨日のニュース以降、磁気圏は概ね静穏です。


引き続き、太陽風の速度はゆっくりと下がり、
今日いっぱいくらいで通常の状態に戻るのではないかと思います。

その後の予想ですが、
27日周期の図を見ると、前周期は6月21日に次の高速風が来ています。
これは、明後日の18日くらいに回帰すると予想されます。

SOHO EIT284の右の写真を見て下さい。
これは、1周期前の太陽コロナです。
太陽の中心に横に長くコロナホールが広がっています。
その先端(右端)は、太陽の中心を超えていて、
この3日後くらいに高速風がやって来ると予想されます(実際、その通りでした)。

一方、左側の写真は、現在の太陽コロナです。
コロナホールの位置が、前周期から変化していることが分かります。
全体的に東側(左側)に移動し、色の濃さは淡くなっています。
先端部は、まだ太陽の中心線のやや手前です。
この写真の様子から、
今周期は、高速風の到来は1日くらい遅くなるかもしれません(19日頃)。
また、高速風の強度も弱まっている可能性があります。

明後日以降、太陽風がどう変化するか注目してください。


高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子はやや増加しています。
現在は、1000に達した程度で、明日、どこまで上がるかです。
あまり勢いは感じないので、警戒レベルには達しないのではないでしょうか。

太陽のフレア活動は静穏です。
963、964のふたつの黒点群がありますが、規模に変化はないようです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/15 13:06 UT

6/18 13:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。