宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 6/18 10:03 太陽風の速度は500km/秒に戻っています。しかし、磁気圏は概ね静穏です。
2007/ 6/19 09:58 太陽風の速度はやや高めです(460km/秒)。コロナホールが太陽の中心に見えています。
2007/ 6/20 09:59 これから、高速の太陽風がやってきます。太陽は無黒点が続いています。
2007/ 6/21 10:45 高速風はまだ来ていません。太陽風は通常の速度で、磁気圏は穏やかです。
2007/ 6/22 11:21 高速風がやって来ました。速度は530km/秒に上がっています。オーロラも活発に発生しています。
最新のニュース

2007/ 6/23 11:23 更新
地球は高速風領域を通過中です(530km/秒)。オーロラ活動も活発です。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
昨日より、太陽風は速度が500〜550km/秒の高い速度を保っています。
グラフを見ると、一旦500km/秒を切るくらいに下がりましたが、
再び530km/秒に戻しています。

太陽風の磁場強度も、5nTのレベルを保っています。
10nTに強まる時間帯も見られたり、まだ磁場が弱まる気配はありません。
このことから、地球はまだ高速風領域の中盤にいると思われます。

オーロラ活動も活発に続いています。
AE指数で、500nTから1000nTの中規模の活動が頻繁に見られています。
速度が高いことと、磁場強度が保たれているので、
-5nTを超える規模の南向きが見られたりしているためです。
オーロラの活動は、シベリアの磁場データでも観測されています。

27日周期の図を見ると、今回の高速風領域は、
前周期と比較すると、速度の高まりに関しては、ずいぶん弱っているようです。
前回は、最高速度が700km/秒に達し、4日間にわたって600km/秒を超えていました。
しかし、今回は、いまのところ最高速度は550km/秒。
継続期間はまだ分かりませんが、500km/秒台の高速風に弱っています。

高速風は、明後日にかかるくらいで終わりそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、目立った増加をしていません。
高速風の規模が弱っていることもあり、
今回は大きく上がることはないように思われます。

太陽は黒点が無い状態が続いています。
SOHO EIT284では、太陽の東側(左側)に特に明るい領域も見えず、
無黒点はしばらく続きそうです。
フレア活動は大変穏やかです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。