宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 3/ 7 12:26 太陽風の磁場が大きく乱れ、南向きの影響でオーロラ活動が活発になりました。
2006/ 3/ 8 12:23 太陽風磁場の乱れは終わり、磁気圏は穏やかになっています。太陽で小さな長時間型フレアが発生しました。
2006/ 3/ 9 12:35 太陽風磁場のセクター境界が来ています。太陽風磁場に乱れが発生しています。
2006/ 3/10 12:28 地球は回帰性の高速風領域に入りつつある様です。現在は磁気圏は静穏です。
2006/ 3/11 15:20 コロナホールによる高速太陽風が来ています(550km/秒)。オーロラも活発になっています。
最新のニュース

2006/ 3/12 15:45 更新
高速風が続き(550km/秒)、オーロラ活動も発生していました。この後、速度が下がって高速風帯を抜けそうです。

担当 篠原

昨日より、550km/秒の高速太陽風が続いていました。
磁場強度は5nT前後で、
ACEの図の前半では太陽風磁場が南向きになる(赤線がマイナスに)時間帯が見られています。
この影響で、AE指数を見ると、短時間ですが1000nTに達する様な活動と、
300nT程度の小規模な活動が発生しています。
ACEの図の後半では、太陽風磁場は北寄りに変わり(赤線がブラスに)、
オーロラ活動はほとんど見られなくなっています。

ACEの図の最後の部分では、太陽風速度が500km/秒へ下がっています。
高速風領域を抜け始めているのかもしれません。
27日周期の図を見ると、前周期はここで一旦速度が下がって、
2日後に次の高速風の山を迎えています。
今回はどのように変化するのでしょうか。
一旦下がるのか、2つの山がひとつになってこのまま高速状態が続くのかもしれません。
太陽風磁場の強度が下がって来ているので、速度が下がりそうに思われます。

太陽は無黒点になっているようです。
X線のグラフでは、フレアの山がひとつ見えています。
Bクラスのとても小さな活動ですが、これは、西の端で発生していて、
856黒点群があった領域で起こっています。
西の端であることと、規模がとても小さいことから、地球への影響はありません。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。