宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙天気システムグループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/10/26 09:38 太陽はフレア活動を活発に続けています。太陽風の速度は次第に低下するでしょう。
2004/10/27 12:51 太陽風は通常の状態で、磁気圏は穏やかです。フレア活動はやや落ち着いています。
2004/10/28 11:10 太陽風は速度が下がり磁気圏は静穏です。フレア活動は低下しています。
2004/10/29 15:11 太陽風および磁気圏は穏やかです。太陽のフレア活動は低下しています。
2004/10/30 10:05 太陽風の速度が上昇を始めました。磁場強度の強まりもあり、オーロラが活発になっています。
最新のニュース

2004/10/31 08:58 更新
691黒点群が急激に活発化し、大規模フレアを起こしています。オーロラの活動も続いています。

担当 篠原

昨日のニュースでM1(C9.7に修正されました)の中規模フレアが発生したとお伝えしましたが、
それ以降691黒点群が急激に活発化し、
X1.1の大規模フレア(30日20時半、世界時30日11時半)を最大に、
Mクラスの中規模フレアを4回、Cクラスの小規模フレアを13回起こしています。
その活発な活動の様子をGOES衛星X線画像の動画で見る事ができます。
ファイルサイズが2MBありますが、是非ご覧下さい。

今後も大・中規模フレアに対する注意が必要です。
一方で、693黒点群も規模が拡大していますので、こちらに対する注意も必要かもしれません。

この一連のフレア活動の中で高エネルギーの太陽プロトンの密度が増加しています。
警戒レベルには達していませんが、今後の変化に注意が必要です。

太陽風は緩やかに速度の上昇を続け、450km/秒に達しています。
磁場強度は10nTから一旦5nTに下がりましたが、現在は再び10nTに達しつつあります。
この事から、引き続き太陽風が上昇を続ける可能性もあります。

昨日解説をしました27日周期の図をご覧下さい。
太陽風速度(1列めの緑色線)と磁場強度(3列めの青線)の変化の様子が、
半日ほど遅れて前周期と同様の傾向を示している事が確認できます。
ただし、速度も磁場強度も前周期より今回の方がより強くなっています。
磁場強度の再上昇も共に見られている事から、高速太陽風はもう2日半ほど続きそうです。

高速風と磁場変化の影響で、オーロラ活動は活発な状態が続いています。
AE指数を見ると、最大で1000nTに達する激しい活動が1回と、
500nT前後の小規模の活動が連続的に現れています。
磁場強度が再び強まりつつある事から、今後も活動が続く可能性があります。
ただし、高速太陽風と言っても、450km/秒という速度はやや速いという程度です。
大規模な磁気嵐など、激しい擾乱に発達する事はないでしょう。

SOHO EIT284の太陽画像を見ると、
太陽の中心にコロナホール(黒く裂け目の様に見えている部分です)が見えています。
3〜4日後にこの領域の影響が地球に及び始めるでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。