宇宙天気 2004/10/ 1

宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ

27日周期 (NICT)

短期・太陽風・電子

太陽黒点 (SOHO)

太陽X線 (GOES)

活動領域 (NASA)

EIT284 (SOHO)

EIT195 (SOHO)

情報ページ

Space Environment Center

これまでの経過 (過去のニュースの全リスト): 2004/ 9/26 10:37　太陽風および磁気圏は穏やかです。太陽のフレア活動も見られません。; 2004/ 9/27 14:33　太陽風の速度は300km/秒近くまで下がっています。磁気圏は静穏です。; 2004/ 9/28 09:15　太陽風の速度がやや上昇しています(380km/秒)。磁気圏は穏やかです。; 2004/ 9/29 11:11　太陽風速度は通常レベル(400km/秒)で、磁気圏は穏やかです。太陽フレアもありません。; 2004/ 9/30 09:35　太陽風は通常の速さで、磁気圏は穏やかです。太陽のフレア活動も穏やかです。; 最新のニュース

2004/10/ 1 11:48　更新
太陽風の速度は350km/秒に下がっています。磁気圏は静穏です。太陽フレアもありません。

担当　篠原

昨日以降、太陽風の速度は緩やかに低下を続け、現在350km/秒に下がっています。
磁場強度も弱まり、3〜4nTになっています。
これまで解説して来た様に、27日周期の前回の変化とほぼ一致しています。
地球の磁気圏は静穏です。オーロラ活動を示すAE指数は全く変化が見られません。

27日周期の図で、前周期にあたる9月4〜6日付近の変化をご覧下さい。
このまま太陽風の速度は明日にかけて更に低下すると予想されます。
明日の朝頃に太陽風磁場の方向が大きく切り替わる、セクター境界を越えるという現象が起こり、
その後10月3日頃から再び太陽風の速度がやや上昇しそうです(500km/秒程度)。
その少し手前の10月2日頃から磁場強度が強まって、
大きな乱れではありませんが、2〜3日ほどオーロラ活動が活発になると予想されます。

太陽のフレア(太陽爆発)活動もとても穏やかです。
太陽面では小さな黒点群がふたつ見えている程度です。

SOHO衛星による太陽観測画像が回復し始めています。
来週には完全に復帰して、コロナホールの様子などがより詳しく分かる様になるでしょう。

ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC