宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 8/20 11:54 太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。太陽西縁できれいなプロミネンスが見えていました。
2004/ 8/21 10:28 太陽風磁場が強まっています。南向きですが、低速のため磁気圏はやや活動的な程度です。
2004/ 8/22 06:43 太陽風の速度がやや上昇しています(470km/秒)。
2004/ 8/23 10:51 太陽風の速度は静穏レベルに戻りました。フレア活動は見られません。
2004/ 8/24 10:50 太陽風、磁気圏ともに穏やかです。太陽フレアの活動も見られません。
最新のニュース

2004/ 8/25 10:21 更新
太陽風の速度は300km/秒に下がっています。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は次第に低下し、
現在は300km/秒とかなり低速になっています。
太陽風磁場は4nT前後、時折南北に大きく変化が見られていますが、
太陽風の速度がとても遅いため、地球磁気圏の活動はとても低調です。
オーロラの活動度を示すAE指数のグラフにはほとんど変化が見られません。

太陽は約27日で一回転して同じ面を地球に向けます。
このため、太陽風もまた27日毎に同じ変化を繰り返す傾向があります。
この特性を利用して、27日前の宇宙天気の変化から今後の予報を立てる事ができます。

27日周期の図をご覧下さい。上の段が前周期(27日前)の、下の段が現在のグラフです。
緑色の線は太陽風の速度です。
7月26日に急激な増加が見られていますが、
これは突発的な現象(CME)によるもので、周期性はありません。
急増の後、速度は緩やかに低下し、
このグラフに見える8月7日まで400km/秒前後の低速状態が続いています。
8月7日には太陽風磁場が強まっていて、磁気圏はやや活動的になった様です。

今周期も同様の変化が見られそうです。
SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、
コロナホール(周囲よりやや暗く見える領域です)は、今の所全く見られません。
27日周期の図の通り、9月に入るまでは穏やかな状態が続きそうです。

その後、太陽風磁場の強まりや、太陽風速度の上昇が見られるかもしれません。
1週間以上先の予報に対しては、SOHO衛星によるコロナホールの観測ができないので
(まだ、太陽の東縁の向こう側です)、不確実性が増してしまいます。

太陽面も現在は穏やかです。
黒点群は小規模なものばかりで、フレア活動(太陽爆発)も無く、静かです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。