宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 6/25 08:41 太陽風は300km/秒と非常に低速です。磁気圏もたいへん静かです。
2004/ 6/26 08:40 太陽風磁場のセクター境界を越え、磁場の様子が変化しています。磁気圏は静穏です。
2004/ 6/27 08:21 C8.6の小規模フレアが発生しました。これから太陽風速度が上昇すると予想されます。
2004/ 6/28 11:21 太陽風磁場の強度に変化が見えています。これから太陽風の速度が上昇すると思われます。
2004/ 6/29 10:41 コロナホールによる高速風領域に入りました。太陽風速度が500km/秒に上昇しています。
最新のニュース

2004/ 6/30 12:11 更新
太陽風はやや高速(550km/秒)な状態が続いています。オーロラもやや活動的です。

担当 篠原

太陽風の速度は550km/秒とやや高速のまま続いています。
磁場強度は15nTから5nTへ下がっています。
太陽風の速度上昇にともなって、磁気圏もやや活動的になっており、
オーロラ活動の指標であるAE指数では、500nT前後の活動が一日を通して断続的に続いています。

GOES衛星のX線画像をやや強調して、コロナホールの位置を示します。
太陽面の右下にやや暗い領域が斜めに広がっているのが見えます。
ここから高速の太陽ガスが吹き出していて、これが現在地球に当たっているのです。
地球に影響が及ぶのは、太陽の中心と、右端の中間付近にコロナホールがある時です。
現在、ちょうどその位置にコロナホールが来ています。
コロナホールの規模から考えて、もう2日程度高速風が続くと思われます。

太陽黒点は、小規模な群が散在するだけです。
X線のバックグラウンドの強度も急速に低下しています。
フレア活動はしばらく静穏な状態が続くでしょう。



GOES衛星の太陽X線画像。右下に暗く見えているのがコロナホールです。30日11時(世界時30日2時)。
(c) NOAA/SEC


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。