宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 3/14 10:50 太陽風の速度は450km/秒まで下がりましたが、オーロラ活動は活発です。
2004/ 3/15 10:25 オーロラ活動がやや活発です。放射線帯の電子密度の高い状態が続いています。
2004/ 3/16 10:41 太陽フレア、磁気圏など宇宙天気は概ね静穏です。放射線帯電子の密度は高い状態です。
2004/ 3/17 10:54 太陽フレア、太陽風ともに穏やかです。しばらく続きそうです。
2004/ 3/18 10:20 磁気圏は穏やかです。小規模な太陽フレアが増えています。
最新のニュース

2004/ 3/19 11:06 更新
小規模フレアが活発に起きています。オーロラ活動も見られています。

担当 篠原

太陽で小規模ですがフレア(太陽爆発)が活発になっています。
17日以降Cクラスの小規模フレアが頻繁に現れています(今朝、M1の中規模フレアも発生しています)。
これは、太陽黒点写真に見える574黒点群と、まだ写真には微かにしか見えていませんが、
574群の左上方向の太陽東縁に現れて来た578群(番号はまだ記載されていません)が
活発に活動しているためです。
これからも中規模のフレアが発生する可能性があるそうです。

静止軌道の高エネルギー電子は更に減少しています。
注意ラインの10の4乗の線から下がったと考えて良い様です。

太陽風の速度(ACEの黄色線)は400km/秒から350km/秒近くまで下がっています。
一方、太陽風の磁場強度(白線)が徐々に強まっています。
このため、磁場のやや強い南向き成分(赤線のマイナス成分)が生じる様になり、
オーロラ活動をやや活発にしている様です。
太陽風の速度が遅いため、激しい活動ではありませんが、
AE指数が時として500nTを越える変化を示しています。
磁場強度の強まりは、太陽自転の前周期である27日前にも見られており、
この活動が3日程続く可能性があります。



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。